みなさんこんにちは!HAKUTENの太田と川津です。

【Quest ! 】は、都内を中心に話題のイベントや新しくオープンした商業施設をHAKUTENが運営するオウンドメディア『THINK EXPERIENCE』編集スタッフが実際に体験し、その様子をお届けするコンテンツです。

今回は特別編ということで、都内を飛び出して新潟県三条市でさまざまな体験をしてきました!

特別編第二弾の今回は、「ものづくりの街・三条で生まれる新たな体験や文化」をテーマに、だしを中心に幅広い食の体験ができる「ON THE UMAMI TSUBAME SANJO PORT」での体験をお届けします!

目次
1:ものづくりの街「新潟県三条市」で生まれる新たな体験
2:だしの魅力を詳しく学べる!「ON THE UMAMI TSUBAME SANJO PORT」とは?
3:だしのおいしさの秘密を発見!〜学べる展示室と研究所〜
4:消費だけではなく「循環」の仕組みを作る〜アクアポニックスを活用した農場「U-FARM」〜
5:だしと向き合い、魅力を味わう〜だしを味わう「umamito cafe」〜
6:だしの魅力を直接体感できる、思いの詰まった施設

1. ものづくりの街「新潟県三条市」で生まれる新たな体験

新幹線の駅名から隣の燕市とともに「燕三条」として知られる新潟県三条市ですが、「ものづくりの街」「金属加工の街」としてご存知の方も多いのではないでしょうか。

包丁やカトラリーなど、食器を中心に有名な燕三条エリアですが、近年ではオープンファクトリーやワークショップなど、ものづくりを身近に体験できるスポットや、カフェ、図書館、書店など、新しいお店や施設が多数生まれてきている今注目のエリアなんです。

第1弾ではものづくりを目の前で体感できる「マルナオ オープンファクトリー」をご紹介しましたが、今回は「食」の体験。いわゆる「ものづくり」とは少し異なる体験のようにも思えますが、果たしてどんな体験ができるのでしょうか?

前回記事はこちら▼

2.  だしの魅力を詳しく学べる!「ON THE UMAMI TSUBAME SANJO PORT」とは?

「ON THE UMAMI TSUBAME SANJO PORT」は、だしパックの製造販売を行う株式会社フタバが展開するブランド「だし専門店 ON THE UMAMI」のファクトリーショップ&ラボです。

株式会社フタバは1953年創業の新潟を代表するだし総合メーカー。業務用だしパックを中心に、一般消費者、海外にも幅広い業務展開を進めています。新潟はかつおや昆布などだしの原材料の産地というわけではないため、そのぶん使いやすさや付加価値を重視した商品開発を進めてきたのだそう。なんと「だしパック」を初めて開発した会社と聞いて驚きました!

そんなだしのことを知り尽くしたフタバが、2022年10月にオープンしたのが、ファクトリーやカフェ、オーガニック農場、そしてだしの歴史が学べるミュージアム、料理体験教室が一体となった、「たべる楽しさ、つくる喜び、つながる幸せ」全てを体感できる複合施設「ON THE UMAMI TSUBAME SANJO PORT」です。

だしというと”料理に欠かせないもの”という印象はありつつも、ふだん強く意識したこともなかったため、どんな発見や体験ができるのだろう、とワクワクしながら訪れました!

今回は、ミュージアム & ラボ、農場、カフェ&ショップの3箇所をご案内いただきながら体験してきました。

3.だしのおいしさの秘密を発見!〜歴史を学べる展示室と研究所〜

まず訪れたのは、だしの歴史を学べる展示室とUMAMIを科学する研究所。ここではだしの歴史や美味しさの秘密を学びつつ、商品の成分分析や微生物検査の様子も見学できます。通常時は公開していないようですが、今回は特別に見学させていただきました!

ここ、UMAMIを科学する研究所では、なんと味覚センサーでおいしさを数値化しているんです。

たくさんの種類のだしを開発しているフタバでは、それぞれの美味しさを統一した指標で表現した「舌(タン)マップ」を活用して、だしの特徴を誰にでも分かりやすいようにしているのです。

舌の形とその感覚器官を模した「舌マップ」には、コク・キレ・余韻・甘味・深み・酸味の6つの項目があり、そのグラフでだしの魅力を表現しています。例えば昆布だしは「甘味」や「余韻」が強く感じられますが、野菜だしは「コク」や「酸味」が強く感じられます。「だし」と一口で言ってもその素材で全く特徴が違うので、視覚的に分かりやすいと料理に合わせて選びやすいですね!

ON THE UMAMIの製品パッケージにも舌マップが描かれています。

4. 消費だけではなく「循環」のしくみを作る 〜アクアポニックスを活用した農場「U-FARM」〜

続いて訪れたのは、ショップ&カフェの建物の隣にあるビニールハウスに包まれた農場スペース「U-FARM」。

ここでは、まだ日本では珍しい「アクアポニックス」という水産養殖と水耕栽培を組み合わせた循環型農法を採用し、カフェで提供する野菜などを栽培しています。

ビニールハウスの中は、チョウザメを育てる水産養殖のエリアと、葉物野菜やエディブルフラワーを育てる水耕栽培のエリアに分かれています。

この2つのエリアは水を通してつながっており、チョウザメの排泄物を水中の微生物が分解し、その養分たっぷりの水で植物を栽培し、植物によってろ過されたきれいな水を再び水槽に戻す、と循環するしくみになっています。

外部からはほとんど給排水をせず、水を捨てずに循環して無農薬で野菜を栽培できるという、環境にも人にも優しいしくみです。

また、水の循環以外でも、だしパックの製造で生じる鰹節の端材を畑の肥料としてすき込むなど、環境に配慮した栽培方法を取り入れているそうです!

チョウザメがいる水槽の前に行くと、ちょうどチョウザメが顔を出してくれました。

この施設が稼働を始めたのは2022年9月とごく最近のことで、近くの長岡市では、同じ方法で養殖されたチョウザメのキャビアが商品化されたのだとか。今後アクアポニックスという循環型農法にさらに注目が集まりそうです。

一見するとだしとは関わりが薄いように思えるU-FARMですが、会社として長年力を入れているSDGs活動の一環として、また、だし以外でも食や生活に関わる製品開発をしていきたいという思いから、こうした循環農法にもチャレンジしているのだそう。だしを作るために魚をただ消費するだけではなく、自然とより良い関係を築こうとするこの取り組みは、未来のことを考えた会社の責任と想いを強く感じますね。

5. だしと向き合い、魅力を味わう 〜だしを味わう「umamito cafe」〜

最後に訪れたのは、おだしをたっぷり味わえる「ごはんとだし umamito cafe」。カフェやショップ、ワークショップエリアなどが併設された店内には、だしのいい香りが漂っており、とても癒されます。

ちょうどランチタイムだったので、私たちは一番人気の「umamito御膳」をいただきました!

みそ汁やあんかけなど、だしの風味がほどよく効いていて心地よい優しい味わいがあり、思わず美味しい!と言いたくなる、食べるだけで体の中から健康になれそうなお味。個人的なお気に入りは茶碗蒸しで、だしの旨味や香りをダイレクトに感じられて絶品でした!

ちなみに、umamito御膳についているサラダは、先ほどのU-FARMで栽培されたレタスが使われているとのこと。施設内で育てたものをその場で新鮮なままいただけるなんて、この施設ならではのおいしさですね。

”素材の美味しさを引き立たせる”というだしの魅力が最大限感じられるお食事から、改めて「だしでこんなに料理の深みが出るんだ」と実感しました!

他にも「だしソフトクリーム」や「ハンドドリップだし」といったユニークなメニューや、自社農園のさつまいもを使ったスイーツなど、だしを中心に幅広いメニューが提供されています。私たちが訪れたのは平日でしたが、順番待ちの方も多くとても賑わっていました!土日はさらに賑わっているそうなので、事前予約がおすすめです。

食事を終えた後は、併設されているショップで、ON THE UMAMIのさまざまなだしに関わる製品を購入できます。

「だしにあまり馴染みがない若い人にも身近に感じていただきたい」という思いから、パッケージも手に取りやすいデザインにしているとのこと。思わず「かわいい〜」と口にしてしまうような、おしゃれで可愛い製品が並んでいました。

私は、お店でだしの飲み比べをさせていただいた際に、その1つ1つの違いに感動したので、計8種類のだしが楽しめる「UMAMIの旅」を購入。地球や出入国スタンプがデザインモチーフになっているのもかわいいですね。素材それぞれのうまみを感じながら料理を楽しめます!

そのほか、店内にキッチンスペースもあり、自分だけのだしを作れるワークショップも定期的に実施しているそう。だしの素材ごとの表情をもとに、自分好みのだしを作れるのは貴重な体験ですね。

6. だしの魅力を直接体感できる、思いの詰まった施設

今回は、だしを中心とした食の体験ができる「ON THE UMAMI TSUBAME SANJO PORT」をご紹介してきました。

「ON THE UMAMI TSUBAME SANJO PORT」は、だしについて興味を持ち、魅力に気づける接点が施設全体に散りばめられていました。味を引き立てる存在として主役にはなりづらいだしの存在感が、自分の中でどんどん上がってくるのを感じられる体験で、だしを使うことで、暮らしが少し豊かになる、暮らしに楽しみができる、そんな想像が膨らむとても温かい施設でした!

そして、ON THE UMAMIは、元々は卸として企業向けに製造販売を続けてきたフタバが、一般消費者向けに魅力を伝えるために立ち上げたブランドです。そんなブランドの思いを体験を通してより深く知ってもらうための施設であるON THE UMAMI TSUBAME SANJO PORTは、「良いものを作ってきた会社として、その良いものを一般の人にも体感してもらいたい」「生活に根ざしたものづくりだからこそ、一般の人にもその魅力を伝えたい」という、ものづくりの街・三条ならではの考え方が活きた施設でした。

ON THE UMAMIの商品は「お客さまと直接コミュニケーションを取りたい」という思いから、ECあるいは新潟県内のみの販売となっているため、実際に試食をしながら様々な製品を選べるのはここTSUBAME SANJO PORTのみ。和食が好きな方、だしが好きな方は、ぜひ「ON THE UMAMI TSUBAME SANJO PORT」でだしの魅力を存分に味わってみてはいかがでしょうか?

次回、三条編第3弾は、伝統の鍛冶技術を気軽ながら本格的に体感できるスポット、『三条鍛冶道場』での体験をお届けします!お楽しみに!

施設概要

店舗名
ON THE UMAMI TSUBAME SANJO PORT
住所
〒955-0845 新潟県三条市西本成寺2-24-23
営業時間
10:00~17:00
定休日
水曜(祝日の場合は翌営業日が休日)

Quest! 特別編 -ものづくりの街・新潟県三条市-

第1回:燕三条伝統の木工技術を目の前で体感!『マルナオ オープンファクトリー』

第2回:ものづくりの街・三条ならではの”だし”体験!『ON THE UMAMI TSUBAME SANJO PORT』

第3回:ものづくりの街に息づく伝統的な鍛冶技術を自らの手で体験!『三条鍛冶道場』

第4回:6月中投稿予定

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