みなさまこんにちは!
THINK EXPERIENCE編集部の原口です!
【Quest ! 】は、都内を中心に話題のイベントや新しくオープンした商業施設をTHINK EXPERIENCE編集スタッフが実際に体験し、レポートしていくコンテンツです。
今回は2022年7月1日に原宿にオープンした『THE NORTH FACE Sphere』をメディアオープン日に取材させていただきました!
THE NORTH FACEを運営するGOLDWINといえば、元陸上選手の為末 大氏が社外取締役に就任したことでも注目されていましたね。原宿エリアにはTHE NORTH FACEの店舗がすでにいくつかありますが、はたして今回の新店舗ではどんな体験が待っているのでしょうか?
今回はプライベートで160㎞トレイルレースを32時間かけて走破したこともある弊社のアスリート社員 松本さんと一緒に体験します!
松本さん(40歳)
ダイエットを目的に2016年からランニングを始め、17年には静岡マラソンを4時間26分で完走。18年からは山の中を走るトレイルランニングに魅了され、19年には110㎞を走る信越五岳トレイルレースを18時間56分で走破。20年~21年はコロナで大会が軒並み中止になったものの、2022年に出場したウルトラトレイルマウントフジ(UTMF)では160㎞を31時間46分で完走した。レースでは機能性に優れたTHE NORTH FACE製品を愛用。
目次
- 『THE NORTH FACE Sphere』の建築に込められた想い
「もしその場所に建築物が樹木のように発生したのなら?」 - 環境配慮型商品が87%を占めるサステナビリティに配慮した店舗
- ロゴのカラーやパンツの丈までカスタマイズできる全国初「141 CUSTOMS for ATHLETIC」
- ランニングを軸にアスリートをOnline、OfflineでサポートするOMO体験
- 編集後記:多様化するニーズに応えるランニングカルチャーの発信地
『THE NORTH FACE Sphere』の建築に込められた想い「もしその場所に建築物が樹木のように発生したのなら?」
原宿エリアで6店舗目となる『THE NORTH FACE Sphere』は、ランニングやトレーニングを軸としたアスレチックカテゴリーのフラッグシップストア。
なんとこの『THE NORTH FACE Sphere』は建築そのものの設計段階からコンセプトメイキングされています。
建築ユニットSAWADA HASHIMURAによって設計されたこの店舗は、都市を自然環境と捉え、「もしその場所に建築物が樹木のように発生したのなら?」という発想からデザインされているそう。
店舗の建築自体も資材や消費電力を削減する仕様になっていて、自然の持つ合理的で無駄のない美しさに学び、THE NORTH FACEのものづくりでも実践されている「最少のもので最大の効果を得る」ミニマリズムの姿勢が体現されています。
建築全体の軽量化や、外皮性能を高めることによって消費電力が削減できるなど、環境・資源を配慮した構造になっており、自然と調和する設計となっているそうです。
外観の写真をみるとわかりやすいですが、実はフロアが上に登るにつれて天井の高さが伸びています。
植物が天に向かって伸びることに着目して、建築も樹木のように上へ上へと伸びていくという構造に。フロアが1つ上がるごとに開放感が増していく設計は新鮮な体験でした。
また、6Fのテラスの自動潅水設備には、屋上に降った雨水を再利用するシステムを導入していて、資源の有効活用にも配慮しているそう。原宿の真ん中でありながら水が循環し、樹々が呼吸しているようで心地良い空間でした。
環境配慮型商品が87%を占めるサステナビリティに配慮した店舗
環境に配慮した取り組みは建築だけではありません。
店舗で取り扱っているアパレル製品の87%が環境負荷低減素材を使用した環境配慮型の製品であることも特長の一つなんです。
THE NORTH FACEは「製品から製品へのリサイクル」をコンセプトとした独自のウェアリサイクルの循環型アップサイクルプロジェクト「EXPLORE SOURCE(エクスプロアーソース)」に取り組んでおり、この「THE NORTH FACE Sphere」でも、EXPLORE SOURCEを採用した環境配慮型製品や製品のロングライフを提案する摩耗耐久性に優れた商品を販売するなど、環境に配慮したオリジナル商品を展開しています。
EXPLORE SOURCE(エクスプロアーソース)
「THE NORTH FACE」直営店のリサイクルボックスで顧客より冒険を終えた(不要になった)アパレル製品を回収し、そこからタフさを要求されるアウトドアフィールドでも十分に機能が発揮できる純度の高いポリエステル素材を再生成し、よりハイスペックな製品へアップサイクルして次の冒険へつないでいくというストーリーを持った取り組み。
また、ランニング時にも携帯しやすい店舗限定ソフトボトルも販売していました。
ここにしかない環境配慮型のオリジナル商品を手に取ることによって、普段は少し遠くに感じてしまうサステナブルな取り組みもグッと身近な取り組みに感じますね。
ロゴのカラーやパンツの丈までカスタマイズ可能な「141 CUSTOM for ATHLETIC」を体験できる全国初の店舗
なんとここ「THE NORTH FACE Sphere」はランニングショーツやトレイルジャケットなど、ランニング/アスレチックカテゴリのアイテムをカスタマイズできる全国初の店舗なんです!
実際に店舗にあるタッチパネルで操作すると画面の中で自分の好みに合わせたカラーのカスタマイズができるので楽しいですね。店舗スタッフさんによると、ランニングチームで色を合わせてユニフォームのようにカスタマイズするユーザーもいるらしく、同じカラーのウェアで大会に出場するとテンションも上がりそう。
また、カスタマイズできるのはカラーリングだけではなく、ショーツの丈などの細やかなサイズを調整できる選択肢もありました。ランニングでは長時間同じ動作を繰り返すので少しの違和感が積み重なってパフォーマンスが低下してしまうなんてこともあるため、自分の身体にフィットした「自分だけのカスタマイゼーション」は嬉しいですね。
この「141 CUSTOM for ATHLETIC」はオンラインでも体験できますが、この店舗では実際にショーツの丈が異なるタイプを試着できたり、カラーパターンの実物を触ってみたりとリアルだからこそ納得いくまでカスタマイズできる仕組みがありました。
THE NORTH FACEのロゴだけでも15パターンあるので、どれにしようか悩んでしまいますね。
141 CUSTOM for ATHLETIC
https://www.goldwin.co.jp/tnf/141custom/athletic-category/
大会やレースと連動し、多様な「ランニング」に精通したスタッフがランナーをサポート
「THE NORTH FACE Sphere」はランニングを軸としたアスレチックカテゴリーのフラグシップストアですが、「ランニング」と言っても極限へと挑戦するウルトラマラソンから、自然の中に没入するトレイルランニング、日常的なロードランまで、たくさんのタイプがあるので、挑戦する種目によって最適なシューズやトレーニング方法は異なりますよね。
ここでは様々なランニングに精通したスタッフさんに最適なプロダクトの購入をサポートしてもらえるそう。
限界に挑戦したいコアなランナーも、気軽にランニングを始めたいビギナーも、スタッフの方にトレーニングや日頃のケアの方法まであらゆることを相談できるのは、この店舗ならではのコミュニケーションですね。
また、3FにはUTMF(ウルトラトレイル・マウントフジ)や湘南国際マラソンをはじめとするトレイルランニング大会やマラソンレースと連動したイベントや、専門のスタッフさんがカウンセリングをしながら行う独自のリペアサービスを提供するポップアップスタンドなど、シーズンごとに特別な体験を提供するイベントスペースが設置されています。
シューズやウェアだけでなく、テーピングや栄養補給剤まで大会に向けて必要なアイテムが揃っているので、専門のスタッフさんに相談しながら購入できるので本当にありがたいですね!
ちなみに、プレオープンでしたが松本さんはトラベルタオルを購入してました。
アスリートをOnline/Offlineが融合したプラットフォームでサポートするバーチャルフラッグシップストア「THE NORTH FACE RUN」
「THE NORTH FACE Sphere」の店舗オープンに合わせて、MOUNTAIN、CAMPに続き、第3弾となるバーチャルフラッグシップストア「THE NORTH FACE RUN(ザ・ノース・フェイス ラン)」がオープン。
このサイトでは「THE NORTH FACE Sphere」のコンセプトやデザイン、建築に込められた想いをまとめたオープニングコンテンツが掲載されているだけでなく、アスリートへのインタビュー、トレーニングスタイルを紹介していく読み物的な「COLUMNS」、アスリートや店舗から発信するオンライン、オフライン双方のコミュニケーションで、ランニングの楽しみを共有する「EVENT」など、ランナーを包括的にサポートするコンテンツが随時更新されているんです!
店舗で開催されるトークイベントなどもこのサイトからエントリーできる仕組みになっていて、2022年9月頃からはEC機能や店舗と各エリアの店舗を繋げるオンライン接客も実装されるようなので、ぜひチェックしてみてください。
【編集後記】
多様化するニーズに応えるランニングカルチャーの発信地
原宿エリアに6店舗目のオープンとなった「THE NORTH FACE Sphere」はサステナブルとランニングカルチャーの発信地としてとてもユニークな場所でした。
年々ランニング人口が増えている日本ですが、極限へと挑戦するウルトラマラソンや自然と一体になりながら走り抜けるトレイルランニングなど、ランニングカルチャーの広がりとともにそのニーズも多様化してきました。この「THE NORTH FACE Sphere」はその多様化するニーズにスタッフとのコミュニケーションやwebサイトでのコンテンツ展開によって丁寧に応えた店舗体験だったように思います。
また、店舗/webでの様々なコンテンツを通してウェアやシューズなどのアイテムだけでなく、レースにむけたメンタルケアなどソフト面でもアスリートが最高のパフォーマンスを出すためのサポートをしており、まさに「SPORTS FIRST」をタグラインに掲げるGOLDWINならではの体験設計だったのではないでしょうか。
これまで店舗は「販売チャネル」として役割を果たしてきましたが、今回の「THE NORTH FACE Sphere」は従来の店舗という概念の枠を超え、ランナーやアスリートが集まり、高めあえるようなランニングカルチャーの発信地となっており、店舗の新たな姿を感じることができました。
そしてその発信地である「THE NORTH FACE Sphere」が環境配慮し、持続可能な場所であることが一人ひとりのウェルビーイングにも繋がり、サステナブルな社会を実現する拠点になっていくように思います。
これからランニングを始める人も、より高みを目指してレベルアップしたいランナーも、ランニングカルチャーの発信地「THE NORTH FACE Sphere」に行ってみてはいかがでしょうか?
【店舗情報】
店名:THE NORTH FACE Sphere (ザ・ノース・フェイス スフィア)
所在地:〒150-0001 東京都渋谷区神宮前6-10-11
営業時間:11:00~19:00 (定休日:水曜日)
Instagramアカウント名: @tnf_sphere
URL: https://www.instagram.com/tnf_sphere/
イベント情報:https://www.goldwin.co.jp/tnf/run/events/
【フロア情報】
6F : TERRACE(10.1坪)
5F : EVENT SPACE(20.1坪)
4F : OFFICE(20.1坪)
3F : 141 CUSTOM/POP UP SPACE(16.6坪)
2F : RUNNING(20.1坪)
1F : ENTRANCE(13.3坪)
B1F : TRAINING/CONDITIONING(18.3坪)
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