皆さんこんにちは!

THINK EXPERIENCE編集部の阿部と中です!

【Quest!】は、都内を中心に話題のイベントや新しくオープンした商業施設をTHINK EXPERIENCE編集スタッフが実際に体験し、レポートしていくコンテンツです。

今回は、横浜みなとみらいにある株式会社村田製作所が運営する子供向け科学体験施設「Mulabo!(ムラーボ!)」での体験をレポート!

ムラタの事業活動と紐づいた「科学」を通して「発見して考える」施設としてつくられたこの場所で、いったいどんな体験ができるのか、小学生に戻った気持ちでのぞいていきましょう!

コンセプトは、“エンジニアの卵が生まれるきっかけの場”

Mulabo! では、“目に見える科学”をテーマに電気の基本が学習できる体験展示や、カフェ・ライブラリーではSTEAMに関する本を読んで科学の楽しさに触れられます。

*STEAM=Science、Technology、Engineering、liberal Arts、Mathematics の略

大きく4つのゾーンに分かれており、DISCOVERゾーンは専用の端末を使うため、予約制となっています。(当日その場での参加も可能。土曜は満席になるため予約されることをおすすめします。)

ターゲットは小学5・6年生とのことですが、実際の来場層としては未就学児のお子さんの割合もかなり高いとのことです。

私たちが行ったときは、平日だったこともあり、幼稚園生くらいのお子様連れのご家族が何組かいらっしゃっていました。

これまでに2万人以上が訪れている人気施設のヒミツはどこにあるのか、さっそく施設の魅力を探っていきましょう!

<ウェルカムビジョン>
入口にある巨大なウェルカムビジョン。施設の外からも見えるので、「この施設なんだろう?」と通りすがりの人の興味を引く役割も果たしています。近くで見ると思った以上にインパクトがあり、2階へ上がるワクワク感を醸成してくれます。
<HISTORYゾーン>
階段沿いの壁面には各時代の電子機器や部品を概観できる壁面グラフィックが。
コンデンサなど、村田製作所の主力製品とムラーボ!のイメージイラストが散りばめられています。

体験型コンテンツで科学の仕組みを探ろう!

ムラーボ!の大きな特徴として、実際に触ったり体を動かしたりする体験型コンテンツが多いように感じました。音や映像だけでなく、全身を使ったゲームなど参加型の体験も多いことで、子どもたちも楽しみながら自然と科学に触れられ、体感として記憶に残るコンテンツになっていました。

2階に上がるとまずあるのがSYMBOLゾーン。踏むと音が鳴るエンジョイステップやタッチパネルを触って電気の基本を学べるアナトミーテーブルなど、五感を使って体験できる展示コーナーとなっています。

エネルギー変換を映像で実感

中央のアナトミーテーブルでは、好きなアイテムを選んで電気の仕組みを学べます。今回私たちは冷蔵庫を選んでみました。

テーブル中央にあるエネルギーの塊のような星に向かって、手元のモニターから電気プラグをスワイプすると電気エネルギーを送ることができます。最後に「電気を変換」ボタンを押すと、電気エネルギーが熱エネルギーへと変化していく映像が流れ、熱エネルギーのグラフィックが表示されます。

ここではネタバレになるので一部の写真しか載せていませんが、このエネルギーの変化の様子が映像だと感覚的に理解しやすく、子どもの興味を引き出す設計になっていますね。

ゲーム感覚で科学を学ぼう

SYMBOLゾーンの奥にあるのがDISCOVERゾーン。

ここは、子どもだけでなく大人も夢中になれる体験展示です!(経験者は語る)

体験時に専用の端末をひとり1台受け取り、エリア内に散りばめられたQRコードから科学に関するクイズに答えていくと、サーキットゲームやリズムゲームを体験できます。

QRコードを読み込むとクイズが表示され、3つのクイズに答えると1つのゲームにチャレンジできます。

クイズの中身はここではお見せできないですが、小中学校の理科の授業を思い出しながらチャレンジしました。

困った時は、画面の「ヒント」を参考に、展示の中から答えを探し出すことができるようになっています。

クイズに答え終わったのでゲームにチャレンジ!ゲームの中でも特に面白かったのがエレクトロニクスサーキット。電子回路をサーキットに見立てて、ゴールまでのタイムを競うレーシングゲームです!つまりマリオカートの科学版のようなイメージですね。

ポイントは電子部品をモチーフにした豊富なアイテム。

回転磁力を持つコイルは相手をスピンさせる攻撃アイテムに、電圧を安定させるコンデンサは攻撃を防ぐ防御アイテムに見立てるなど、電子部品の特性をゲームアイテムと結びづけて学べるのは、ただ教科書で覚えるよりよっぽど頭に入りやすいですね!

大人げなく夢中になって各ゲームに取り組んだ結果、最終的にその日のランキング1位を獲得しました(笑)

エレクトロニクスサーキット以外にも、シューティングゲームに近い「シグナルキャッチャー」、全身を使うリズムゲームの「シンクロセンシング」も一筋縄ではいかないので、何度もチャレンジたくなるゲームになっています!

疲れたら休憩スペースで読書を

最後はTHINKゾーン。

ここでは科学に関する本を自由に読めるほか、カフェも併設されているのでパンや飲み物も購入できます。

ゲームが終わった後にちょっと休憩しつつ、親子で本を見ながら会話するスペースとして最適ですね。

奥にはキッズスペースやベビールームもあるので、小さいお子さん連れの方でも安心してご利用いただけます。

“感覚的に理解”すると、もっと知りたくなる

Mulabo!はズバリ「学び」と「遊び」のバランスが非常に良い施設でした。

物理の放物線とか数式とか、目に見えないものの仕組みを理解するのが苦手な私でも、映像やゲームを通してエネルギーの変換を体験すると「すごい!なんでだろう?」と、いつの間にか科学に興味津々に。

「勉強」という要素が強いと全然興味が湧かない内容でも、子どもにもわかりやすいよう五感に訴える「遊び」の体験に変換されているので、遊びながら自然と科学に興味が持てるように工夫されているなと感じます。

また、Mulabo!の各体験コンテンツは“やりこみ要素”が多く、1回で全部攻略できないように設計されていました。「なんでだろう?」とか、「もっと知りたい!」など、自分で考える余白があることで、「次こそは…」とリピートしたくなる施設ですね。

そんなわけで、お子さんのいるパパ・ママにはぜひぜひお勧めしたい!

Mulabo!のあるみなとみらい近辺には、LGの「YUMESAKI GALLERY」や「三菱みなとみらい技術館」など、企業が提供するファミリー向けの体験施設がいくつかあるので、色々廻って比較してみるのも面白そうですね。(ちなみに、YUMESAKIギャラリーは弊社のデジタルチームの技術が結晶した施設なので、こちらもぜひ足を運んでみてください。詳しくはこちらの記事から。)

後日談~「楽しかった」から学びへ繋がる~

小学校がお休みの土曜にはどんな人たちがどんなコミュニケーションをしているのか気になったため、再取材に行ってきました!

平日とはがらりと変わって、小学校中学年くらいのお子さん連れが約10組ほど。割合としては男の子の方が若干多いかなという印象でした。家族ぐるみで仲の良いお友達と来ている人もたくさんいらっしゃいました。

内容は小学校高学年向けのため、中学年の子にとってはまだ学んでいないこともたくさんありますが、イラストで興味を引いたり実際に体を動かしているうちにいつの間にか予習ができている環境がとてもいいですね。

また、子供たちが館内を元気に走り回りながら、友達とゲームで競い合ったり、両親へ最近学んだこと・疑問に思うことを投げかける会話があちらこちらで飛び交っていたりと、人とのコミュニケーションも自然に生まれていました。

楽しい記憶と勉強が結びつくことで、勉強を好きになれる貴重な場所ですね。

<概要>
『​​Mulabo!(ムラーボ!)』
住所    :〒220-0012 神奈川県横浜市西区みなとみらい4丁目3-8
営業時間  :10:00 ~ 17:00(カフェのL.O. 16:30)
入館料 :無料(サイエンス体験展示の参加にはご予約が必要です。)
休館日 :日曜、月曜、その他村田製作所の休業日
ウェブページ:https://mulabo.murata.com/

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