皆さんこんにちは!HAKUTENの成川と納富です!
【Quest!】は、話題のイベントや商業施設をTHINK EXPERIENCE編集スタッフが体験し、レポートしていくコンテンツ。

今回は、東京都目白にある株式会社TOOLBOXのショールームを体験レポート!
家づくりに必要なものを取り揃えたこの空間にはどんな体験があるのでしょうか!?

目次
「自分の空間を編集するための道具箱」toolbox SHOWROOM
「好き」を探してタイルを“ディグる”
未完成だから、暮らしの“妄想”をかき立てる
暮らしを“読んで妄想”する
「家づくり」の悩みを、ポジティブな”妄想”へ

「自分の空間を編集するための道具箱」toolbox SHOWROOM

今回取材させていただいたのは株式会社TOOLBOXが運営するショールーム。

toolboxには住宅設備や内装建材、インテリア商品など家づくりに必要なあらゆるアイテムがあり、中には企画開発したオリジナル品も。それら全てのアイテムをwebサイトで販売するECサービスだけでなく、家やオフィスのリノベーション・部分リフォームなど工事サービスも展開しています。

<toolboxのフィロソフィー>

そんなtoolboxが運営するショールームのコンセプトは「理想の答えが見えてくる」。

webサイトによると『来るまでは、イメージでしかなかった「理想」も、素材の選択肢の多さを知り、自由なアイデアに触れ、どうすれば実現できるか「自分だけの答え」を見つけることができる』そう。

ショールームに入るとまず目に飛び込んでくるのはユニークな配置で置かれたインテリアの数々。

色んな素材が自分を待っている…!というワクワクが止まりません。

ショールーム内は照明やキッチンなど住まいのエリア別にコーナーが整理されています。
今回は”妄想”をかき立てる3つのポイントを紹介させていただきます!

<フロアマップ>

「好き」を探してタイルを“ディグる”

まるでレコードショップのレコードのように陳列されたタイルのサンプル。
まさに“ディグる”を意識して作られたというこのデザインにはtoolboxの想いが込められています。

今回取材に応じていただいたtoolbox 佐古さん曰く、「自分で探して見つけたぞ!という気持ちが自信に繋がる」そう。

 ここで面白いのが、タイル1枚1枚を吟味して、自分の好きなものを探し出す楽しさだけじゃなく、“自信”を提供しているということです。

家づくりは気に入ったものの在庫がなかったり、予算が合わなかったりと思うように進まないことも…そうした障害が家づくりへのモチベーションを下げてしまい、動けなくなってしまうこともあるとか。だからこそ、いかにモチベーションを高く保てるかが大事なんだそうです。その一助となるのが「自分で選んだ」という体験。

「自分の“好き”を実現できそう!」という期待感、限られた選択肢から選ぶだけじゃなく、自分が選んだものを実現させているという自信が家づくりをより楽しいものにしてくれるということです。

 他にもショールーム内はバリエーション豊かな照明が各所に散りばめられているなど、そこら中にアイデアの種が眠っています。また、1つ1つの商品に目を向けると、そこから理想のインテリアの想像を駆り立てるような個性的なものばかり。

例えば照明のスイッチ。

トグルスイッチと呼ばれるものですが、理科の実験機器か工場でしか見ないようなもの。アナログな見た目と、カチッという操作感が絶妙にかわいいですよね。

ほかにも病院などで使用されるような押すだけ、引くだけで扉の開閉が行えるワンタッチドアハンドルが並んでいるなど、「家づくりにそんな選択肢があったのか!」と驚かされます。

これを触っているうちに不思議と愛着がわき、「これをどうにか自分の家に置けないだろうか」と考えてしまいました。

未完成だから、暮らしの”妄想”をかき立てる

 toolboxは探すことの楽しさを教えてくれるだけではありません。

椅子や家具が置かれた空間に、床材や壁材などを自由に配置できる“edit”roomは自分の理想の家づくりをより具体的なイメージにしてくれます。

 また、この“edit”roomだけでなくショールーム全体に目を向けると、壁の骨組が見えていたり、タイルが貼りかけだったりと「未完成なのかな?」と思うようなところも。実はこの未完成な状態こそが、お客さんに「自分ならこうしたい」という妄想をかき立てさせる工夫だったのです。

<一見すると「貼りかけ?」なタイル>

 当初は“edit”roomの壁は全面にクラシックリブパネルという木の装飾パネルを貼る予定でしたが、ショールームを作っていく中で「貼るパネルはどんな風に納めよう?色はどうしようか?」とか「じゃあここはこんな窓を入れよう!」とスタッフ同士で妄想しているときが一番盛り上がったそう。そこで、「この楽しさを感じてほしい」という思いから未完成の空間が生まれました。

確かにtoolboxは統一された雰囲気を持っているので、完成されていると「これが正解、これが欲しかった気がする」と想像の幅が制限されてしまうかもしれませんね。

 この想像の幅を広げるために作られた未完成な空間は「これはこれで格好よくない?」と思わせる不思議な魅力があります。実際にお客さんの中でも「この未完成な状態にしたい。」、「とりあえずは作りこまずに家を完成させ、後から何かしたくなったときにリフォームすれば良いか。」など未完成を選択する人もいらっしゃるそう。

暮らしを“読んで妄想”する

toolboxのwebサイトにはECサイトの「store / 買う」、リフォームなどを依頼する「space / つくる」の他に「stories / 読む」があります。

自分らしい家づくりをされた方の家にお邪魔してインタビューする「マイホームインタビュー」や、家づくりの始まりから出来上がりまでの過程を追う「家づくりドキュメンタリー」など、ついつい読んでしまうコンテンツがたくさんありました。

「3回建てないと、理想の家はつくれない。」なんて格言をよく聞きますが、ほとんどの人が生涯で1回しかない家づくり。「思ってたより狭いな…」「窓はここじゃなかったな…」なんて後悔を耳にすることもよくありますが、だからこそ「どうやって家づくりを進めたのか?」がとっても気になるところ。

失敗談やトラブルなど、とってもリアルな体験談がブログ形式で読めるので、自分も一緒に家を建てている気になってしまいますね。

「家づくり」の悩みを、ポジティブな”妄想”へ

 toolboxのサイトでは各所で「妄想してますか?」という問いかけを目にします。正に、妄想が膨らむ工夫が散りばめられたショールームでした。

<ここにも、そこにも「While Thinking」>

他にもtoolboxでは個体差のある木の節や色のバラつきなどをあえて揃えすぎないことで、無垢材の表情を楽しむ提案をしたり、定期的なお手入れが必要な鉄を製品に使用していたりと、少し変わった提案が多く存在し、「あ、そういえば正解なんてないよな」と気づかされる場面がありました。使いながら鉄が錆びていく変化を楽しむのも良いし、日々のメンテナンスを楽しんでも良い。何が自分にとっての理想の家かを広い視野で考えるきっかけになりますね。

思い返すとエントランスにはtoolboxと書かれたネオンの看板や車輪の外れた自転車、額縁のように飾られた合板やシルクスクリーンの製版などが、絶妙なバランスで配置され、エントランスの先には照明やタイルなど、建材の数々がちらっと顔を見せていました。

 言葉にすると取り留めもないこれらこそがインスピレーションを生む素材だったのだなと気づかされます。

今回はショールームでの体験をお届けしましたが、toolboxは実際に施工する工務店のために商品の寸法がわかる図面を提供したり、自社でもリフォームの対応を行ったりと家づくりを並走してくれる素敵なパートナーです。そんな「家づくり」への強いこだわり・想いがあるtoolboxだからこそ、家づくりの悩みや迷いをポジティブな”妄想”へと変換してくれる体験型ショールームでした。

みなさんもぜひこの場所で理想の暮らしを“妄想”してみてはどうでしょうか?

<施設概要>
『​​toolbox SHOWROOM』
住所    :東京都新宿区下落合3-14-16
営業時間  : 13:00~17:00(※火曜~土曜)
入館料     :無料(予約制)
休館日     :日・月曜・祝日
web    :https://www.r-toolbox.jp/ex/showroom/
交通アクセス:
JR山手線 目白駅 徒歩10分
西武鉄道池袋線 椎名町駅 徒歩11分
西武鉄道新宿線 下落合駅 徒歩14分

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