みなさんこんにちは!
HAKUTENの小林と松本です。
【Quest ! 】は、都内を中心に話題のイベントや新しくオープンした商業施設をHAKUTENが運営するオウンドメディア『THINK EXPERIENCE』編集スタッフが実際に体験し、レポートしていくコンテンツです。
今回は原宿に2023年2月にオープンしたアロマの魅力を五感で体験できる施設、AEAJ Green Terrace(エーイーエージェイ グリーン テラス)を体験してきました。
目次
- AEAJ Green Terraceとは?
- AEAJ Green Terraceの3つの魅力
‐環境に配慮されたこだわりの建築
‐200種以上の世界中の香りが集まる!国内最大級のアロマ体験
‐香りにまつわるサステナブルな取り組み - 編集後記
AEAJ Green Terraceとは?
世界最大規模のアロマテラピー団体である公益社団法人 日本アロマ環境協会(以下:AEAJ※)による、アロマの原料である植物の魅力と可能性を発信する施設です。
「神宮前の小さな森」をコンセプトに、アロマの魅力を五感で体験できるさまざまなコンテンツが展開されています。
また、国産ヒノキの組積構造が印象的な空間は建築家 隈研吾氏による設計。さまざまな観点から地球環境に配慮された設計の建築となっています。
※AEAJ:内閣府に公益認定された、アロマテラピー関連で唯一の公益法人。植物の香りを用いた「アロマテラピー」を通じて人々の心身の健康に寄与することを目的に、アロマテラピーの普及・調査・研究などの活動を行う。
今回はそんなAEAJ Green Terraceでの自然豊かなアロマ体験の魅力をご紹介します。
AEAJ Green Terraceの3つの魅力
①環境に配慮されたこだわりの建築
AEAJ Green Terraceの特徴は、隈 研吾氏によって設計された木造建築です。 天井は檜、床面は栗の木、壁や什器は落葉松と、この建物には多種多様な木材が使われています。私たちもこの空間に入った瞬間から、まるで森の中にいるような木々の香りに包まれて、「小さな森」というコンセプトを嗅覚でもはっきりと感じ取れました。
また、「小さな森」を視覚でも感じ取れるよう、木材を組み合わせた天井から、木漏れ日のように照明の光が降り注ぐ設計になっていました。
隈 研吾氏が木造にこだわった背景として、徹底した環境配慮があります。
木材として使われる樹木は、成長過程で多くのCO₂を吸収し、木材となってからも炭素を貯蔵するので、一貫して環境に配慮した施設であるという事が伺えます。
また、製材した木材をなるべく建設予定地から近い場所から取り寄せることで、運搬に関わるCO₂排出も極力抑えています。運搬まで考えて環境負荷の削減に取り組むという徹底したサステナブルな姿勢に驚かされました。
また、AEAJ Green Terraceの目の前にそびえ立つ代々木競技場、隈 研吾氏が敬愛する丹下 健三氏の作品であり、丹下氏への尊敬も込めて天井の木材は代々木競技場の方角に向けて設計されています。
設計や建材の話だけでも、かなりのこだわりを感じ取れる特別な施設ですね。
ちなみにこの施設はAEAJのオフィスも兼ねています。ヒノキの香りに囲まれて働ける、うらやましいオフィス環境ですね…
②200種以上の世界中の香りが集まる!国内最大級のアロマ体験
AEAJ Green Terraceの最大の目玉コンテンツが、200種類以上にわたる世界中の精油の香りを試せるアロマラボラトリー。
コーナーに入った瞬間にまず、ずらっと香りのサンプルが並ぶ空間に圧倒されました。
AEAJが世界中から集めている200種以上の中には、一般市場に出回っていないような希少な精油もたくさん展示されています。
特に珍しかったのが、「タバコ」のアロマ!
嗅いでみると確かに、タバコが箱に入っている状態で蓋を開けたときの香りがしました。
スタッフさんのお話によると同じ植物でも、樹液、葉っぱ、根っこ、幹などさまざまな部位や、産地、気候、抽出方法によって、香りが変わるとのこと。同じ植物でも、「葉っぱの香りは苦手だけど、幹の香りは好み。」など、植物一つでも全く印象が違ったので驚きでした。
植物も生き物なので、環境や樹齢などさまざまな要因が関係してくるそう。アロマの世界は奥が深いですね。
また、「前はこの香りが好きだったけど、今はこっちの香りが好みかも…」のように、人間の気分や体調、年齢によっても香りの感じ方が違うので、定期的にAEAJ Green Terraceに足を運んで、その時の自分に合った香りを探すのもいいですね。
気に入った香りを見つけたら一部は試香紙で持ち帰ることもできるので、その足でアロマショップに立ち寄れます。
ちなみに….
スタッフ原さんのお気に入り:ゼラニウム(茎と葉から抽出されるフローラルな甘い香り)
スタッフ川崎さんのお気に入り:ローズウッド(絶滅危惧種に認定されているバラのような香り)
だそうです。
③香りにまつわるサステナブルな取り組み
冒頭でご紹介したように建築自体が、資材選定から運搬方法まで徹底した環境配慮が施されていますが、そのほかにもAEAJ Green Terraceではサステナブルな取り組みがされています。
例えば、精油ビンのリサイクル活動。
入口近くにあるかわいらしいデザインのボックスでは、精油ビンの回収をおこなっています。
使い切った精油ビンの処分に困るのがアロマ好きあるある…かと思うのですが、アルコールで洗浄したものをAEAJ GreenTerraceに持ち込めば回収してもらえます。
捨てるのはもったいないので嬉しいですね。
回収された精油ビンは溶かして変形され、館内のアロマディフューザーを飾るオブジェになっていたり、砕いて外壁の塗料に混ぜられていたりしています。
(確かに建物の外壁をよく見てみると、所々キラキラしています!)
そのほかにも、AEAJではアロマをより身近に感じてもらうための香りの体験教育(香育)を提唱し、子どもたちに向けて、香りの仕組みやおもしろさ、もととなる自然環境とのつながりを発信しています。
香りについて身近に学習出来るという意味では、エントランスまでのアロマコリドーに植えられている植栽も魅力的でした。ここでは43種類の植栽が植えられているそうですが、なんとそのほとんどが香りに関する植物だそうです!
施設内で香りを体験した後に、その香りが植物のどこの部位から抽出されているのかなどを考えながら植栽を眺めるのも面白いですね。
おまけ
AEAJ GreenTerraceでアロマ体験を通して自分のお気に入りの香りを見つけた後、私たちは原宿のアロマショップに足を運びました。
私たちが気に入って購入した香りは、
小林:ベルガモット(みかんとレモンの中間のような香り)
松本:レモンマートル(強いレモンのような香り)
ふたりとも柑橘系をチョイス。リフレッシュを求めているのかもしれません…
編集後記
にぎやかな街の片隅に佇む自然豊かな建物で、アロマを体感できる不思議な体験施設
今回はAEAJ Green Terraceでの体験をお届けしました!
テレワークのリフレッシュに、おやすみ前のひとときの癒しにと、皆さんも部屋で香りが欲しいと感じることもあるのではないでしょうか。
そんな時、アロマショップに行って限られた在庫の中から悩むより、AEAJ Green Terraceで 200種以上の膨大なサンプルの中から自分に合う香りを見つけて、お店に買いに行くのが一番素敵な体験になるなと体感しました。
原宿というにぎやかな街の片隅にひっそりと佇む自然豊かな建物で、アロマの魅力を五感で体感できるとても不思議な体験施設でした。
みなさんもぜひ植物や環境に配慮した都会の「小さな森」で、自分にぴったりの香りを見つけてみてください!
【施設情報】
施設名:AEAJグリーンテラス(公益社団法人 日本アロマ環境協会拠点施設)
所在地:〒150-0001 東京都渋谷区神宮前6‐34‐24
アクセス:JR原宿駅東口より徒歩7分 東京メトロ神宮前駅7番出口より徒歩3分
※現在7番出口封鎖中のため、4番・5番出口をご利用ください。
開館時間:火~土/13:00~18:00 (日・月・祝休)
利用方法:「AEAJグリーンテラス 特設サイト」より来館予約(https://www.aromakankyo.or.jp/greenterrace/)
利用料金:一般/500円 AEAJ会員・18歳未満・障がい者手帳をお持ちの方/無料
※AEAJオリジナルボタニカルティー付き
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