目次
1:新しい生活様式をデザインする
2:“安全”だけでなく“安心”を提供するために
3:混雑度を可視化し、イベント全体の最適化へ
4:人の心に余裕を持たせるポジティブなcommunicationを目指して

新しい生活様式をデザインする

2020年、世界規模で感染が拡大した未曾有の感染症によって、私たちの生活は変化を余儀なくされ、その新しい生活様式の一つとして定義された”ソーシャルディスタンス”。

コミュニケーションに突然組み込まれたこの概念を、弊社はクリエイティブの力でポジティブに変換していこうと、”BEAUTIFUL DISTANCE”と再定義して様々な取り組みを行っている。

今回は緊急事態宣言の解除後、多くのクライアント様から共感いただいており、顧客満足度が高い”BEAUTIFUL DISTANCE”という考え方がオフィスやイベントといった顧客体験の場にどのように展開されていくのか紹介していく。

“安全”だけでなく“安心”を提供するために

4月からリモートワーク / オンライン会議等、企業は様々な三密回避の施策に追われていたが、緊急事態宣言の解除によって、オフィスに出社する日常が戻りつつある。
出勤して一番最初に行うことが“手の消毒”という人は多いのではないだろうか?

今回のキーワードは “混雑の可視化”。
リアルタイムに混雑度を可視化することによって、利用者自らが三密を回避する仕組みをデザインしていく。

この“BEAUTIFUL DISTANCE”の什器はアルコールディスペンサーだけでなく、施設の混雑具合を可視化したモニターを取り付けることで、利用者に自主的に密を避けてもらおうという狙いだ。

ではどうやって人の密度を可視化しているのだろうか。

仕組みとしてはWi-FiをONにしているスマートフォンを検知するセンサーを什器内部に設置し、計測することによって、ほぼリアルタイムに混雑状況を可視化している。

来場者の数を計測する方法は他にもカメラや赤外線などいくつかあるが、取付工事や検証など新たに設置するハードルが高い。
その一方で、このセンサー内蔵式の什器は設置するだけで手軽に導入することが最大のメリットである。

 

混雑度を可視化し、イベントの全体最適化へ

この取り組みはイベントへの展開も可能である。

センサーを会場内に複数設置することで、運営側は会場内の混雑度をブラウザ上からリアルタイムに確認し、運用方法を変更することができる。
また、会場入り口のデジタルサイネージなどで会場内の混雑度を掲示することで、来場者自身が混雑状況を把握し、自ら三密を回避することが可能になる。

このようにイベントにおいても混雑状況をリアルタイムに開示し、来場者自身が密を避けるというイベントの全体最適化が今後のスタンダードになるだろう。

 

人の心に余裕を持たせるポジティブなcommunicationを目指して

“安全”を確保するためのSocialDistanceから、人の心に余裕を持たせて“安心”を届ける”BEAUTIFUL DISTANCE”へ。

この社会的な危機と適切に付き合っていくWithコロナにおいて、私たちはこの”BEAUTIFUL DISTANCE”という考え方を軸に新たなコミュニケーションのカタチをデザインしていきます。