みなさんこんにちは!
Think EXperience編集局の中と大村です!

【Quest ! 】は、都内を中心に話題のイベントや新しくオープンした商業施設をTHINK EXPERIENCE編集スタッフが実際に体験し、レポートしていくコンテンツです。

第18回目の今回は12月10日(金)にリニューアルオープンした『ムーミンバレーパーク』での体験をお届けします。

目次
・『ムーミンバレーパーク』とは?
・ムーミンの物語から考える「自分らしい生き方」 
・ムーミンの世界で過ごす特別な時間
・「余白」の中で考える“幸せな生き方”
・ムーミンや北欧の生き方を通じて学んだ「足るを知る」

『ムーミンバレーパーク』とは

『ムーミンバレーパーク』は2019年に埼玉県飯能市宮沢湖畔にオープンした、フィンランド発の大人気作品「ムーミン」の物語を題材にしたテーマパークです。

パーク内はムーミンの物語の中で出てくる象徴的な建物が再現されており、様々なアトラクションやステージコンテンツ、展示施設を楽しめます。

ムーミンバレーパークは、北欧のライフスタイルを体験できる総合施設「メッツァビレッジ」と隣接しており、大自然の中でのんびりとした北欧の暮らしを味わえます。

ムーミンの物語から考える「自分らしい生き方」

ムーミンと彼の家族、ゆかいな仲間たちが紡ぐ日常を描いたムーミンシリーズは、小説・マンガ・アニメなど様々な媒体で展開しており、今もなお老若男女問わず世界中の人々に愛されています。

ムーミンシリーズに出てくるキャラクターたちはみんな個性豊かで、どこか抜けていたり、少しダメなところがあったりと、少し人間らしい部分が多く描かれています。キャラクターたちが未熟な自分をありのまま受け入れて、自分の幸せを追求する姿や、他者の個性を認め、多様性を寛容に受け入れていく姿が、私たち人間の姿に重なり、親近感が湧きます。

ムーミンたちの、何気ない日常を愛しながら幸せの形を追求する姿には、子どもだけでなく大人も“幸せに生きる”ということを考えさせられます。

テーマは「ウェルビーイング」

ムーミンバレーパークは、2021年12月10 日(金)にテーマを「Well-being」と改め、リニューアルオープン。自然を感じながら、のんびりと過ごせる、こころも体も笑顔になる場所として生まれ変わりました。

ムーミンバレーパークが考える「Well-Being」は、「心もからだも心地よい状態が継続すること」。ムーミンバレーパークでは、ムーミンの物語や、作者 トーベ・ヤンソンの故郷であるフィンランドの文化、宮沢湖畔の豊かな自然に触れることで、こころも体もリフレッシュすることを目指しています。

ムーミンの世界で過ごす特別な時間

では、実際にムーミンバレーパークを体験!

宮沢湖と自然豊かな風景がとてもきれいで、都会でせわしなく過ごす中での疲れをすぐに忘れてしまうほど、心も体も癒される空間が広がっていました。

<キャラクターをかたどったウェルカムゲートを通ってムーミンの物語に入り込みます。>
サウンドウォーク

今回私たちは、パーク内の景色を楽しみながら、ソニーの最新技術「Sound AR™」によってムーミンの物語を“音”でも楽しめる新感覚サウンドアトラクション「サウンドウォーク」を体験!

専用のアプリ「Locatone ™」内で音声データをダウンロードすると、体験者の位置情報に基づいて、スポットごとにムーミンの代表的なシーンの語りや、ムーミンたちの話し声を聴くことができます。

雪を踏み締める「みしっ、みしっ」という音、風の音、様々な方向から聞こえるキャラクターの話し声など、まるで目の前でムーミンたちが動き回っているのではないかと感じるほどリアルなサウンドと、ムーミンの物語を忠実に再現した情景が相まって、ムーミンの物語に没頭できます。

取り上げるテーマや作品は四季に合わせて時折変化し、今回は「ムーミン谷の冬」の物語をテーマにしたコンテンツを体験できました! 

ムーミン屋敷

ムーミンパパが設計図を書いて自分で建てた理想の家で、ムーミンバレーパークのシンボルである「ムーミン屋敷」。

まずは階段を降り、地下の貯蔵庫へと向かいます。地下室というだけでなんだかわくわくしますね。

貯蔵庫にはムーミンパパの冒険グッズ・ムーミンママの手作りのジャム瓶のほか、樽が沢山置いてありますが、樽をよく見ると小さな足跡が!ムーミン屋敷内にはこうした小さな生き物たちの痕跡がちりばめられていて、そうした隠れコンテンツを探すのもこの屋敷のお楽しみポイントです。

2Fはリビングとムーミンパパ・ムーミンママの部屋。

1Fのダイニングテーブルにはムーミンが大好きなパンケーキが!よく見ると椅子に本が積み上げられています。

これはリトルミイが小さすぎて机に届かないので、本を椅子代わりにしてパンケーキに食いつくシーンを再現しているのだとか。

ちなみに、家具や雑貨などは基本的に実際に北欧のアンティークショップなどの雑貨屋さんで見つけてきたものとのこと。1点1点こだわりが詰まっていて、北欧雑貨好きにはたまりません。

<ムーミンのレントゲンも飾ってありました…!(右下)>

3階はムーミンの部屋とリトルミイの部屋、ゲスト部屋、屋根裏を見上げるとムーミンパパが執筆を行う書斎、4つの部屋があります。

それぞれの部屋にキャラクターの個性が出ていて、ムーミン一家の生活をのぞきながら、「こんな雑貨うちにもほしいな」「こんな色合いの部屋も素敵だな」など自分の理想の家についても思わず考えてしまいました。

<リトルミイの部屋>
展示施設 KOKEMUS

KOKEMUSはフィンランド語で「体験」を意味する展示施設。その名の通り、インタラクティブ型の体験示や、8m超のムーミン谷の巨大ジオラマなど、多彩なコンテンツを堪能できるスポットとなっています。

建物前の白いムーミン像は、フィンランドのムーミン美術館のオマージュ。
ムーミンが持っているお花は本物で、なんと毎日変わるんです!


建物に入ると長い廊下があり、壁にはツタの葉のようなデザインが描かれ、奥のモニュメントへといざないます。

壁の模様をよく見ると、キャラクターの姿が! 

ところどころにキャラクターが潜んでいるので、お気に入りキャラクターを探しながら奥へと進みます。

最初は3Fの体験展示エリアから。

ここでは種をまく仕草をするとニョロニョロが育つ仕掛けがあったり、3つのランプを点灯させてモランの心を溶かしてあげたりと、インタラクティブな展示が多く、子どもも楽しめる設計となっています。

2Fへ降りていくと、螺旋階段の吹き抜けいっぱいにムーミン谷のジオラマが登場します。

先に体験したムーミン屋敷をはじめ、施設とジオラマで2度コンテンツを楽しめます。

時間によって雪が降ったり、彗星が飛んだりと、15分おきに変わるムーミン谷のできごとや季節の移り変わりの演出もあり、展示ならではの魅力も必見です。

常設のギャラリー展示では、小説や絵本、コミックスなどの原作などの挿絵とともに、ムーミンの物語の魅力的な“ことば”が展示されています。

こちらの画像は、おばさんに皮肉を言われるうち、とうとう姿が見えなくなってしまった女の子「ニンニ」のエピソードの1つですが、このようにムーミンの物語には哲学的な名言が多く、一つ一つの展示についてじっくり考えてみたくなります。

<ムーミンのかわいいおしりギャラリーも!>
その他のコンテンツ

これまで紹介した施設の他にも、シアター体験コンテンツ「海のオーケストラ号」「リトルミイのプレイスポット」、子供向けのアーケードゲームやアスレチックゾーン、参加型のダンスショー、今回のリニューアルオープンで新しくできたライブラリーカフェや海外のムーミングッズまで揃えたショップなど、語り切れない魅力が沢山あるので、ぜひ実際に足を運んで自分なりのお気に入りポイントを見つけてみてください。

<ムーミンバレーパークはおいしい北欧料理も大人気!>

<ショップではかわいいムーミングッズを購入できます。>

「余白」の中で考える“幸せな生き方”

何気ない日常の中で、自分なりの“幸せ”を考える

ムーミンシリーズでは、各キャラクターが、日常の中で自分だけの「幸せの瞬間」を大切にしています。自分のこころに嘘をつかず、自分のこころと体が1番幸せに感じる状態は何か、毎日を大切にしながら、日々偽りなく生きているのがムーミンたちの特徴です。

ムーミンバレーパークでは、壁のグラフィックやランタンの影など、様々なところにこっそりとムーミンキャラクターが隠れています。よく見ると気づくちょっとした仕掛けが施設内に沢山散りばめられていて、そうした細かい点に気づけた時の喜びは、日々の中での小さな幸せを発見するのに似ていると感じました。

いつもとは違う自然の中でだからこそ、普段都会だと目を向けないようなことにも気を配る心の余裕が生まれるのかもしれませんね。

体験させるより体感する

もうひとつ、ムーミンバレーパークの特徴は「余白」が多いことだと思います。「余白」というキーワードはリニューアル前からムーミンバレーパークのキーワードでしたが、この「余白」が一般的なテーマパークとムーミンバレーパークの大きな違いであると感じました。

一般的なテーマパークでは各アトラクションを巡ることを重視してしまうと、常に何かをしなければならないような感覚になります。しかし、ムーミンバレーパークの場合は見て、読んで、その世界観に触れるなどの自発的な体験の中で、大自然の中を歩きながら「なんとなく」自分で考えをめぐらす時間を大切にできます。

「なんとなく考える」時間は、普段都会でせわしなく進む毎日の中ではなかなか確保できませんよね。罪悪感ではなくあえて楽しみながら「なんとなく考える」ができるのは、体験させるというより体感する、そんな「余白」を残したムーミンバレーパークならではなのではないでしょうか。

五感を刺激し、自分の世界に没頭

ムーミンバレーパークは、豊かな自然に囲まれており、ムーミンたちの住む谷を想起させる美しい情景が広がっています。

大自然とムーミンの物語の世界観を目で見て、美しい空気を吸って体験することに加えて、最新技術を駆使したリアルなサウンドを聞くことで、さらにムーミンの物語の世界観に没頭できます。

また、イヤホンで周囲の音を遮断し、自分1人の時間に浸れるのもサウンドウォークの魅力だと感じました。

ムーミンの物語の世界に没頭しながら、彼らが紡ぐ言葉を聞き、自分なりの幸せの形を考える。テーマパークでありながら、自分1人の時間を設け、自分自身を見つめなおせるのは、ムーミンバレーパークならではの魅力だと感じました。

ムーミンや北欧の生き方を通じて学んだ「足るを知る」

いかがでしたか?

今回はムーミンバレーパークでの体験をお届けしました。

先ほど、ムーミンバレーパーク内の「余白」について述べましたが、この「余白」はムーミンバレーパークと隣接する「メッツァビレッジ」でもテーマにもなっています。

たとえば、
一人で本を読んだり、
今日あったできごとを家族と話し合ったり。

コーヒーをゆっくりと味わったり、
ソファで何もせずくつろいだり。

引用:https://metsa-hanno.com/metsa/about_metsa/

“北欧時間が流れる森と湖での体験を通じて、こころの豊かさの本質に気づき、日常生活へと持ち帰れる場所”を目指しているということで、これはまさにムーミンバレーパークで感じた「日常の小さな幸せに気づく」、いわゆる「足るを知る」感覚とも重なります。

ムーミンの物語を改めて読むと、彼らもただのんびり暮らしているわけではなく、むしろ突然押し寄せてくる洪水や嵐・厳しい冬越えなど、過酷な自然環境と対峙しながらもパーティーを開催するなど、楽観的に生きる姿勢が印象的です。

リニューアルオープンにあたり、ウェルビーイングがテーマになったということで、ウェルビーイングとはなんだろう?と思いながらパークに入りましたが、ムーミンや北欧の生き方を通じて学んだ「足るを知る」感覚、これがウェルビーイングの一つの形なのかもしれないと帰りの電車でぼんやり外の景色を眺めながら思いました。

©Moomin Characters™