みなさんこんにちは!

HAKUTENの浅井・柳・渡邉です。

【Quest ! 】は、都内を中心に話題のイベントや新しくオープンした商業施設をTHINK EXPERIENCE編集スタッフが実際に体験し、レポートしていくコンテンツです。

今回は東京・銀座にあるGINZA 456 Created by KDDIで開催中の「GINZA 456 願いツナグサクラ」でのテクノロジーで願いをつなげる新しいお花見体験をレポートします。

目次
1:「GINZA 456 Created by KDDI」とは
2:「GINZA 456 願いツナグサクラ」について
3:実際に体験!
4:会場以外でも楽しめるお花見体験
5:“願い”も“笑顔”もツナグサクラ

「GINZA 456 Created by KDDI」とは

2020年にオープンしたGINZA 456は、au 5Gや先端テクノロジーを活用しお客さまの想像を体験に変えることで「おもしろいほうの未来」が体感できるコンセプトショップです。

この施設を通じてKDDIは「Tomorrow, Together」、「おもしろいほうの未来へ。」というブランドメッセージを発信しています。

※その他、GINZA 456で体験できることはこちら!

https://ginza456.kddi.com/contents/

「GINZA 456 願いツナグサクラ」について

「GINZA 456つなぐプロジェクト」の一環として実施されたリアルとデジタルを融合した新しいお花見体験です。

新生活に向けてさまざまな「願いごと」であふれる春の季節に、通信とテクノロジーで多くの人の「願い」を集めることで満開の「桜」を咲かせ、生活者の思いや笑顔をつないでいきます。

※公式サイト:https://ginza456.kddi.com/contents/sakura/

「GINZA 456つなぐプロジェクト」について

『GINZA 456つなぐプロジェクト』とは、ただ離れた場所を回線でつなぐだけでなく、人々の命や暮らし、 心を「つなぐ」というKDDIのミッションをテーマとし、au 5Gや先端テクノロジーを活用した”想像を超えた体験”で、生活者の思いや笑顔をつなぐことを目的としたプロジェクトです。

実際に体験!

エントランス

エントランス部分は桜のオブジェとピンク色のライティングで彩られており、銀座の街に現れたデジタルな演出を纏った桜は街の人々の目を引いていました。

私たちが訪問したのは3月後半だったためまだ実際の桜は咲いていないタイミングでしたが、夜桜を一足先に楽しむことができました。

床面から正面にかけて天井にかけてLEDのドットディスプレイがあり、光が走るような動きのある演出がされています。

光の動きは春独特の風が吹いた時の雰囲気を感じ、桜のオブジェと合わさって桜吹雪のイメージが湧きました。

桜並木の奥には様々な人の願いごとが集まった「デジタル絵馬」があります。「就職活動がうまくいきますように」「お父さんと遊びに行きたい!」「健康に気をつけてね」など自分の願いだけでなく、誰かを想った願いもあり、様々な思いが集まっていました。

桜の木には絵馬の形をした光るベンチが。
SNSを見ると写真撮影を楽しんだ方の投稿をたくさん見つけられました!

いざ、地下の会場へ!

地下に降りると満開の桜並木と、正面にはまだ桜が咲いていない大木が映し出されています。青や緑色の光の雰囲気は夜明け前のような空気感を感じました。

正面にはモニターが設置され、左右の壁面にはプロジェクターで映像が投影されています。さらには床面にも照明演出と映像が投影されているため、空間全体が体験の世界観に染められ、体験に没入できる空間になっていました。

体験前にロッカーに荷物を預けることができるため、手ぶらで体験台に向かうことができます。会場には計8つの体験台が設置されており、一人ずつ台の前に立つといよいよ体験スタートです!

脳波を測るデバイスを装着

スタートボタンを押した後は案内に従ってイヤフォン型脳波計を装着します。

今回は測定する脳波が鍵となる体験なのでいかに一人ひとりが体験に集中できるかがポイントですが、体験台同士は感染拡大防止対策の面も含めてかなり間隔が開けられていたため、この後ある脳波の測定の際も周囲に気をとられることなく自分だけの世界に入り体験に集中できました。

絵馬に願いを込める

ニックネームを入力した後は絵馬に込める願いを入力します。
一人でじっくり考える時間があるので、心の中で誰かを想ったり自分の未来を願ったりしながら入力していきました。

博展としての絵馬には「たくさんの素敵なイベントを!」という願いを込め絵馬も書きました。コロナ禍でなかなか開催が難しかったリアルイベントも最近は少しずつ勢いを取り戻してきています。今回GINZA 456での体験にメンバー一同終始取材ということを忘れて楽しんでしまいましたが、そういった体験者が心からワクワクできるような体験を私たちも作っていきたいです!

個人の願いとしてはこちらの絵馬を書かせていただきました!

浅井:最高の肉体に仕上げる
最近トレーニング不足で体がだらしなくなってきているので、今年は過去最高のいい体にしたいと思い願いを込めました!鬼のような肉体を構築していきたいです。

柳:周りのみんなが健康でいますように。
最近周りの人々が体調を崩す場合が多かったので、これからはみんな健康でいますように願いました。何より健康が一番です。

渡邉:今年こそ旅行に行きたい!
2年ほど遠出をしていないので、そろそろ新しい土地に行きたいと思い願いを込めました。ふらっと旅行ができた日が懐かしいです。

3人だけでもわかる多様な願いごとの内容ですが、このGINZA 456にはWEBからの投稿も含めもっとたくさんの願いが集まってきています。

10秒間、心の中で願う

願いを入力し絵馬が完成したらいよいよ脳波の計測がスタート!
脳波を測定することで、測定結果によって変化する自分だけの桜が生まれます。

最初に装着したイヤフォン型脳波計で耳から脳波を計測します。イヤフォンからは特に音が流れるというわけではなく、装着することで脳波が測定できます。ただ無音のイヤフォンを付けているだけの感覚なので、こんなにも簡単に脳波を計測できることに驚きました。

10秒間、先ほど絵馬に込めた願いごとを願い続けている間に脳波が計測され、目の前の壁面に生成された桜が映し出されていきます。願いを込めている時の心理状態(リラックスや緊張など)を4種類の脳波(θ波、α波、β波、γ波)によってデータ化し、それによりそれぞれの桜の色や形状がカスタマイズされます。なんと600種類以上の組み合わせの中から自分だけの「桜」が導き出されるそうです。それぞれが持つ脳波によって自分だけの桜が生成される過程は、まるで新しい生き物が生まれていくようでした。

自分だけの桜が完成

自分だけの桜が完成すると脳波の計測結果が表示され、花の形や色から、自分の脳波の状態を答え合わせできます。落ち着いていると桜の形が丸くなり、警戒心が強い場合はとげとげしくなるようです。

QRコードを読み取ると、願いを込めて作りだされた桜をWEBで保存 / シェアできます。

それぞれの桜の形は次のようになりました!

浅井
私は花びらの形が丸いので瞑想・記憶・眠気のθ波が高く、また雄しべも丸いので瞑想・記憶・リラックスのα波は高くなっています。雌しべは比較的尖っているので認知・感覚のβ波は中間値、桜の色は薄いので注意・警戒のy波は低い結果となりました。

想いを強く込めたつもりでしたが、自分の想像よりもリラックスしていたようです。予想と異なる結果から「自分って意外とどこでもリラックスできるのかも…?」と新たな一面を発見できました。


私は花びらの形が丸いので瞑想・記憶・眠気のθ波が高く、雄しべが尖っているので瞑想・記憶・リラックスのα波は低くなっています。雌しべは尖っているので認知・感覚のβ波は比較的高く、桜の色はピンクに近かったので、願い事に集中していたと気づきました。
丸い形の花だったので、色味をみても形をみても集中度が高く出てきたと感じました。周りの人について考えながら願ったのですが、思った以上に集中していた結果だったので、願っていたことがさらに大事に感じられました。

渡邉
私は柳さんと花自体は同じ形でしたが、色に関係する注意・警戒のy波の値が低かったため、柳さんよりもやわらかく薄い桜の花となりました。

(花びらの形が丸いので瞑想・記憶・眠気のθ波が高く、雄しべが尖っているので瞑想・記憶・リラックスのα波は低い。雌しべは尖っているので認知・感覚のβ波は比較的高く、桜の色は薄いので注意・警戒のy波は低い)

外に対してのリラックスはしきれてはいませんが、内側の感覚は研ぎ澄まされている状態ではないでしょうか。確かに場所には少し緊張しましたが、願う(脳波を測定する)10秒間は自分の中でしっかり思いを巡らせられていたので納得の結果でした!

結果的には3人とも違う花になり、心の中で願った想いが花として生まれたことがなんとも神秘的でした!デジタル演出や先端技術を通して体験の温度をどのように伝えていくのかは大変難しいことですが、自分だけの桜が生まれる瞬間は体験の中に有機的な生命を感じ、不思議な心の温かさがありました。

願いの桜が1本の木に集まっていく

少し時間が経つと完成した桜が動き始め、正面のモニターにある幹に向かって一斉に動き出しました!

床面をフワフワと移動しながらゆっくりとモニターにある桜の木へ移動し、1人1人の願いが形となった桜の花が開花し、枝だけだった木が色づき始めます。スマホから参加した方の願いもリアルタイムで反映されるため、会場だけでなく全国から人々の想いが集まり次第に桜の木は満開になりました。

様々な人の願いから生まれた桜の花が、一つの木の中で咲いています。1つのピンク色ではなく、様々な願いがつながった桜色の花が咲いていて、とても華やかで美しいこの瞬間だけのお花見でした。テクノロジーの力でたくさんの人の願いがつながっていくことを桜の開花を通して実感できました!

絵馬が映し出される

先ほど入力した絵馬が壁に映し出されました。
桜の木と同様、スマホで参加した方の絵馬も反映されています。

絵馬を見ると「旅に出たい!」や「大切な人が健康でいられますように」などコロナ禍でできなかったことやそれに関連した願いも多く見られ、中には会社に対する切実な願いなども書かれていて、様々な方の人生を垣間見ているようで非常に面白かったです。

満開ショー

1回の鑑賞中に合計2回、桜吹雪が華麗に舞う特別な演出「満開ショー」が楽しめます。

満開ショーは「幹に集まった桜 = 想い」が一気に溢れて空間全体が桜吹雪に包まれる様な演出でした。

白い服はきれいに桜が写るので、淡い色のコーディネートで体験することをおすすめします!

床面は足の動きに合わせてサクラの花が舞うような演出がされています。実際の桜並木の下にいるような感覚になり、ついつい歩き回ってしまいました。

桜吹雪に包まれるような満開ショーの演出は誰かに舞うように踊ってもらえたら美しいだろうなと思うような時間でした。自分にダンスの素養がないことが悔やまれましたが、満開ショーに包まれているだけでいつもより体が軽やかに感じる感覚があり、足を自由に動かしてみるだけでも楽しい気持ちになれました。

会場の体験者から生成されたサクラも床面を舞っているので、形を見比べるのも楽しいです。参加者が多ければ多いほどこのようにサクラが増えていくので、何度でも足を運びたくなります。

フロアの中央には、花びらが作り出す大きな渦が出現します。ちょうど中央に立つと周囲に桜の花びらが回転し始めるので、是非渦の中央に飛び込んでみてください!

壁面と床面と全ての面が演出され世界観が満たされた空間だからこそ、まるで夢の中の世界に入っているようで体験に没頭できました。

正面の巨大モニターからの反射と天井から床面への投影の合わせ技で正面の桜が逆さ富士の様に見え、継ぎ目を感じさせない演出がとても美しい空間でした。併用のバランスも自然だったので、余計に没入感を高めていたように感じます

会場以外でも楽しめるお花見体験

「GINZA 456 願いツナグサクラ」はWEBやアプリでもコンテンツを展開しています。

「願いツナグサクラ VIRTUAL ver.β Presented by au VISION STUDIO」

こちらのバーチャル空間は、高繊細なグラフィックで願いツナグサクラの世界が再現されており、GINZA 456や特設サイトで入力された願いが集結しています。リアルと連動した、1,000本以上の桜が群生する幻想的なバーチャル空間になっていました。

舞い踊る桜の花びらや水面の反射で彩られた幻想的な空間を歩き回りながら、1,000本以上の桜木に飾られた願いをウェブブラウザから誰でもご覧いただけます!

かなり広い空間ですが、是非自分の願いを探してみてはいかがでしょうか。

桜に囲まれた空間を楽しみながらも、時より混ざる水の音でとてもリラックスできました!

“願い” も “ 笑顔 ” もツナグサクラ

今回はGINZA 456で開催されている「願いツナグサクラ」での新しいお花見体験をお届けしました。

自分の脳波から桜が生まれたり、人の願いが絵馬となって現れたりと、人々の想いがあるからこそ生まれる幻想的なお花見体験は、コロナ禍でより大切に感じる人が増えた「人と人とが繋がることの温かさ」をテクノロジーを通して実感できた体験でした。情報のやりとりではなく、想いを伝え合うような温度を感じる時間だったと思います。

また、壁面や床面などどの面にもデジタル演出が施され満開の桜が咲き誇った空間には大きな没入感があり、テクノロジーによる桜吹雪の中で花見をする時間は新しいお花見体験でありながらもどこか親近感を覚えました。

GINZA 456では今回のイベントのほか、様々なメディアとインタラクティブな技術を活用したイベントをこれからも開催予定だそうです。その高い技術がどのように人々の生活に影響を与えるのか一般の生活者まではなかなか届きにくい中で、今回の願いツナグサクラのようにGINZA 456でコンテンツ体験を通して伝えていくことは技術と人々が見える形で繋がっている素晴らしい関係性だと感じます。

また、担当者の方からは「来場者の中にはデジタル演出を楽しみに訪れた若い方や、脳波の技術自体に興味を持って訪れた方など、同じコンテンツでも惹かれた部分は来場者によって様々なんです」とのお話を伺いました。

「技術をコンテンツに落としこむことで世間に見せていく」というアプローチだからこそ1つのコンテンツでも様々な人々を一つの場所に惹きつけることができ、今回のように今回のように様々な興味分野を持つ人々の想いが技術を通して空間全体に反映されるコンテンツではより相乗効果を生んでいたのではないでしょうか。

先端テクノロジーで「おもしろいほうの未来」が体感できるGINZA 456。そこで行われている、願いも笑顔も繋ぐ新しいお花見体験は5月31日までです! ぜひ、皆さんも訪れてみてください!

HAKUTENは、人と社会のコミュニケーションを「体験」によってつなぎ、お客様のビジネスを次へ動かすクリエイティブカンパニーです。
そんなHAKUTEN の企画メソッドがまとまったお役立ち資料を公開中!