みなさんこんにちは!
博展 / 新人プランナーの川津と渡邉です。

【Quest ! 】は、都内を中心に話題のイベントや新しくオープンした商業施設をTHINK EXPERIENCE編集スタッフが実際に体験し、レポートしていくコンテンツです。

目次
1:梅体験専門店【蝶矢】とは?
2:蝶矢で梅体験
3:オリジナルレシピを紹介!
4:新しい梅文化が暮らしの中に!

梅体験専門店【蝶矢】とは?

第2回目は、神奈川・鎌倉にある「梅体験専門店【蝶矢】鎌倉店」での体験をお届けします。

蝶矢は国内の梅酒シェアの3割を占める日本一の梅酒メーカーであるチョーヤ梅酒株式会社がオープンした梅体験専門店です。

厳選された素材の組み合わせから、自分だけのこだわりの梅シロップや梅酒を、梅1粒 / 1杯分から作ることができる体験型店舗として注目を集めています。

2018年に京都に1号店がオープンし、京都に続く待望の2拠点目として「梅酒の日」である今年6月11日に2号店となる鎌倉店がオープンしました。※プレスリリースより

プレスリリースより京都店内装

※6月10日または11日をチョーヤ梅酒株式会社が「梅酒の日」と定めています。 (日本記念日協会認定)

「本格梅酒」にこだわるチョーヤが考える「これからの梅文化」

梅は2000年前に中国から伝わって以来、薬や嗜好品などその役割を変えながら伝わり続けた結果、「家庭で手作りする」という独自の文化が育ったそうです。

チョーヤ梅酒株式会社は1959年から梅・糖類・酒類のみで製造される「本格梅酒」を主に製造し、世界70ヵ国に輸出するなど、世界にも梅酒の魅力を広めています。 昔ながらの製法にこだわり、原料である梅の生産者と共に土の改善から取り組み、より良い製品作りを続けてきました。

本格梅酒にこだわってきたチョーヤだからこそ、梅をこれからの時代に繋げていくために発展させ、その新しい梅文化を広める場所として開いたのが、梅体験専門店【蝶矢】です。 梅文化を「大切な人とのつながりを育む文化」として現代のライフスタイルに合う形に再編集して提供しています。

本格梅酒:梅酒人気が高まる中で、梅がほんの少ししか入っておらず酸味料や香料などの添加物を加えたものも「梅酒」として流通されていました。2015年に日本洋酒酒造組合が初めて「本格梅酒」という基準を制定し、本格派の梅酒の立場を確立させました。

店舗でしか体験できない梅体験は事前予約必須!

元々、予約開始後すぐに埋まってしまうほど人気ですが、現在は感染症対策のため1枠の定員が少なくなっており、さらに予約が取りづらい状況です。私たちも予約開始時間と同時に予約しました!

梅体験には特別な準備は全く必要ないので、予約さえすれば手ぶらで楽しむことができます。 また、当日の営業時間中であれば作成した梅シロップ / 梅酒を店舗に預けることができるサービスもあるので、安心してその後の鎌倉観光を楽しむことができます。

予約なしでも楽しめるテイクアウト

梅シロップを使ったテイクアウトドリンクは予約なしでも楽しむことができ、紅茶割りや緑茶割りなどの変わり種だけでなく季節ごとの限定ドリンクも登場します。

私たちはクリスマス限定の「梅ラズベリースパークリング」を試してみました。 梅シロップの味もしっかりしますが、ジンジャーエールとラズベリーで後味さっぱりで、見た目もクリスマスらしく華やかでした。

 画像左:梅ラズベリースパークリング    画像右:プレスリリースよりレギュラーメニュー

12月26日からは完熟南高梅のシロップと温かい煎茶を合わせたお正月限定ドリンクの「梅に煎茶。」が発売されます。 元旦に飲む梅干しを入れたお茶「大福茶(おおぶくちゃ)」を蝶矢スタイルにアレンジした商品となっています。
店舗を訪れた際は、是非体験してみてくださいね。

古民家風の建物が目印

JR鎌倉駅西口を出た大通りに面した場所に看板が出ており、そこを曲がればお店はすぐそこです。
※梅体験専門店 蝶矢 鎌倉店:Google map
店舗は、古民家を改装して作られた鎌倉の街に馴染む外観です。

門から覗く店内は、外の印象とは打って変わってガラスが多用されたモダンな印象でした。

店内は白で統一されシンプルなデザインで、「梅と向き合う」という特別な体験に集中できる環境でした。

また体験に参加した方の多くは、店内の様々なところで自分が作った梅酒・梅シロップの撮影をしており、空間ごと体験として写真に納めたくなるような場所だと感じました。

体験スペースを抜けた先には、店内で販売されているドリンクを飲んだり体験の後に一息つけるテラスがあります。

縁側のような落ち着いた雰囲気の空間で、鎌倉のゆっくりとした時間の流れを感じることができます。

私たちが訪れた時はクリスマスが近く、植栽に可愛らしい飾り付けがしてありました。

蝶矢で梅体験!

体験スタート!

プログラムは約40分間で、梅コンシェルジュと呼ばれるスタッフの方が一からレクチャーをしてくださいます。 作り方だけでなく、梅についての知識や保管方法についてなどプログラムの中で丁寧に解説してくれるので、終わる頃にはなんだか博識になった気分です。

蝶矢鎌倉店では、以下から素材を選ぶことができます。 梅の品種のみ京都店とはラインナップが異なるため、どちらも訪れてみたくなりますね。

・ 3つのサイズ(S / M / L)
・ 5種の梅(完熟南高 / 白加賀 / 有機南高 / NK14 / パープルクイーン)
・ 5種の砂糖(氷砂糖 / てんさい糖 / こんぺい糖 / はちみつ / 有機アガベシロップ)
・ 4種のお酒(ウォッカ / ブランデー / ホワイトラム / ジン)

組み合わせは梅シロップで25種類、梅酒で100種類もあり、自由に組み合わせることができます。 (梅酒は20歳以上の方のみ体験ができます。)

初めてでどれを選んでいいのかわからない方も、まず初めにテイスティングの時間があるので心配無用です!

「氷砂糖×5種の梅」と「完熟南高×5種の砂糖」それぞれを小さなコップで試飲することができます。

梅それぞれの味の特徴だけでなく、仕上がりの色なども教えてもらえるので、味だけでなく見た目にこだわりたい方も安心です。

実際にテイスティングをしてみると、梅は甘くこってりした品種から、アセロラや杏のような酸味のある品種など、仕上がりの違いをはっきり感じることができました。

他の参加者の方達もグループで参加されていましたが、テイスティングでは味の感想を話しながら梅や砂糖の組み合わせを考えている様子でした。

蝶矢と私たちの間に生まれる梅文化についてのコミュニケーションだけでなく、グループ内でも梅体験を通して新しいコミュニケーションが生まれるのは、この場でしかできない体験だと思います。

1週間の変化を可視化「7days」

3種類の梅シロップが1週間で変化していく様子が壁面に展示されています。

体験する場所のすぐ横に飾られているので、作りたい梅酒や梅シロップの組み合わせが最終的にどんな色になるのかの参考にすることができます。

7daysを参考に、自分なりの組み合わせに挑戦してみてください!

それでも梅と砂糖とお酒の組み合わせに迷った時は、梅コンシェルジュの方に相談したり、メニュー表にあるおすすめの組み合わせを参考にしてみてくださいね。

オリジナルレシピを紹介!

私たちが選んだ梅酒のオリジナルレシピをそれぞれご紹介します!

川津の選んだ組み合わせ

梅・・・・白加賀
砂糖・・・こんぺい糖
お酒・・・ジン

私は、梅コンシェルジュの方の”漬けた後も一番美味しく食べることができる梅”という説明に惹かれて白加賀を選びました。漬かった梅は、ヨーグルトと一緒に食べるのがオススメの食べ方だそうです。

白加賀がフレッシュな味わいだったので、お酒と砂糖はその味に合いそうなこんぺい糖とジンを組み合わせ、見た目も味も爽やかな梅酒を作りました。

市販の梅酒でジンが使われている梅酒はほとんどないそうなので、どんな味になるのかとても楽しみです!

渡邉の選んだ組み合わせ

梅・・・・有機南高
砂糖・・・てんさい糖
お酒・・・ブランデー

私は自宅でも梅シロップと梅酒を漬けているので、普段はやらない組み合わせに挑戦しました。

自宅では青梅を氷砂糖とホワイトリカーで漬けているのですが、今回はテイスティングの際にカラメルっぽい香りがしたてんさい糖と、梅の中で一番気に入った有機南高に、来店前から気になっていたブランデーを組み合わせました。

普段から梅シロップや梅酒を作っている方も、新しい味に挑戦する良い機会なのではないでしょうか。

既に赤い色味をしています。 ブランデーもてんさい糖も濃い色なので、これから砂糖が溶けて色が深まっていくのが楽しみです!

体験後にもらえる「マイボトルシート」

体験後は今回選んだレシピと完成予定日が書かれた「マイボトルシート」がもらえます。

梅コンシェルジュの方からは攪拌などお手入れについての解説もあるので、お手入れを続けて完成を待ちましょう。

梅シロップで約1週間、梅酒で約1ヶ月が出来上がりの目安です。

また、ボトルと箱を次回来店時に持参すると材料費のみで梅体験ができるサービスもあります。 何度も体験して、色々な組み合わせを試してみるのもいいですね!

新しい梅文化が暮らしの中に!

今回は梅体験専門店【蝶矢】での体験の様子をお届けしました。

蝶矢での体験は、チョーヤが提案する梅文化に触れるきっかけとなり、制作した梅シロップや梅酒は梅文化を暮らしに取り入れるための第一歩となりました。

そして体験後も攪拌作業などの接点があることで、少しずつ暮らしに梅文化が浸透していっているように感じています。

記事を書いている今だからこそわかることですが、毎日梅の様子を眺めることや、完成を楽しみに手入れを続ける日々ごと全てがひとつの体験だったと思います。その場だけでは完結しない体験は、時間をかけて人々の心に文化として根付いていくということを肌で感じた体験となりました。

まだまだおうち時間が続く今だからこそ、蝶矢の提案する梅体験を取り入れ、暮らしに新しい風を吹かせてみてはいかがでしょうか。