みなさんこんにちは!HAKUTENの三宝と源藤です。

【Quest ! 】は、都内を中心に話題のイベントや新しくオープンした商業施設をHAKUTENが運営するオウンドメディア『THINK EXPERIENCE』編集スタッフが実際に体験し、その様子をお届けするコンテンツです。

今回は京都府五条にあるノンアルコールスピリッツ専門蒸溜所&バー「幾星 京都蒸溜室」を体験してきました!新ジャンル・ノンアルコールスピリッツとは何か、お店ではどのような体験ができるのかご紹介していきます!

目次
1. ノンアルコールスピリッツ専門蒸溜所&バー「幾星 京都蒸溜室」とは?
2. 実食!アルコールでもソフトドリンクでもない飲む香水
3. ノンアルコールスピリッツを作る思い

1. ノンアルコールスピリッツ専門蒸溜所&バー「幾星 京都蒸溜室」とは?

「幾星 京都蒸溜室」は、2022年12月1日にオープンしたノンアルコールスピリッツの専門蒸留所、およびノンアルコール&カクテルバーです。京都発のイノベーションを起こす拠点となることを目指して開発され始めた京都五条の菊浜エリアにお店を構えます。

お店に入るとなんとも歴史を感じる空間が。なんとかつて遊郭のお茶屋として賑わった築約140年の建物をリノベーションしたのだとか。オーナーの織田さんは、以前様々な人が行き通った歴史ある雰囲気を可能な限り残したいという思いがあったそうです。

奥には実際にノンアルコールスピリッツを作っている蒸留室がありました。1回の蒸留で40本ほど製造できるとのことでラベリングも手作業で行っているとのこと。通常は100本単位での製造が主流らしく、1本1本大事に作っている様子が伺えました。

さて、こちらのお店で楽しめるノンアルコールスピリッツ。

ノンアルコールスピリッツとは、様々なボタニカルを蒸留し、お酒のように香り高いのが特徴のノンアルコール蒸留酒です。

昨今、ソーバーキュリアスというお酒をあえて飲まない、または少量しか飲まない若者も増えており、今注目のジャンルです。

それでは実際に、”飲む香水”というコンセプトを持つ「幾星 京都蒸溜室」のノンアルコールスピリッツをいただいてみたいと思います!

2. 実食!アルコールでもソフトドリンクでもない飲む香水

ノンアルコールスピリッツの種類は3種類。左から、

■非時(ときじく):柑橘の「大和橘」の葉をブレンド

■傾城(けいせい):「ラベンダー」と茸の「キヌガサタケ」をブレンド

■然仙(ねんせん):土中や水中で眠っていた「神代杉」をブレンド

いただきます!

グラスを顔に近づけただけで鼻からふわっと複雑な香りが抜けて、喉を通るとさらに深みのある、、言葉にできない味わいです!

3種類とも個性的でとにかく色んな風味がして、もっと口に含んでいたいと思ってしまう。

一口の充実感がこれほどかと。飲む香水ってすごい!

お酒を飲んでいないのに飲んだ気分になってしまう感覚があり、アルコールの意味や役割を考えさせられるくらいの新体験でした。さらに京都の歴史を感じる落ち着いた空間で味わうことで、ゆったりとした時間が流れて心が穏やかになるような感覚もありました。

バーで味わうこともできますが、お店でボトルを購入して自宅で楽しむこともできます。(自宅で飲む場合は、甘味のある炭酸で割ってもおいしいとか)

3. ノンアルコールスピリッツを作る思い

最後に、日本ではまだ聞き馴染みのないノンアルコールスピリッツを作り始めた思いをオーナーの織田浩彰さんにお伺いしました。

ー アルコールを飲める人と、飲めない人の一緒にいる時間を仲介できる存在

元々京都でバーテンダーを務めており、2019年頃に蒸留器を個人的に購入しお水で実験していた中で、蒸留のおもしろさを感じたそう。

そこから、試しに作ってみたノンアルコールスピリッツをバーで提供したところ好評で、購入できたり実際に飲めたりする場所を作りたいとコロナ禍に動き始めました。

その動きの原点となったのは、バーテンダーとして接客する中で感じていたことでした。お酒が苦手な人はソフトドリンクを注文したり、ジュースと組み合わせられたカクテルを注文したりしますが、アルコールを飲む人と比べると、香りの濃縮度が低く飲みやすいことが原因で飲む速度がどうしても早くなってしまう。そのため、アルコールを飲む人と一緒にバーにいくと早めに飲み切ってしまい手持ち無沙汰になってしまう様子が多く見られたそうです。

しかしノンアルコールスピリッツは、香水のように香り高くゆっくり時間をかけて嗜むことが特徴。(お茶の10倍~100倍香りが詰まっているそう!)

アルコールを飲む人と歩幅を合わせて飲めるノンアルコールスピリッツは、”一緒にいる時間を仲介できる存在”です。そんな存在に魅力を感じており、多くの人に知ってもらいたいと仰っていました。

ー 日本から新しい文化をつくり、発信していきたい

また、多くの文化は海外で生まれたものが数年経って日本に取り入れられるケースが多いですが、ノンアルコールスピリッツもヨーロッパ発祥のもの。その状況をおもしろくないと思っている織田さんは、逆に日本で作ったものを世界へ発信していけるようなものづくりをしていきたいと仰っていました。

そのような思いもあり、「幾星 京都蒸溜室」のノンアルコールスピリッツは、日本独自の植物を取り入れているのが特徴です。

人と一緒にいる時間を作り出す「飲む香水」、ぜひ足を運んでみては?

<施設概要>
店名: 幾星 京都蒸溜室(イクセイ キョウトジョウリュウシツ)
所在地: 〒600-8114 京都市下京区六軒通高瀬川筋東入早尾町164番地2 1F
TEL: 075-708-2091
営業時間: 14:00-22:00 水曜休
URL: https://ixey.jp

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