「サステナブル・ブランド国際会議 2025 東京・丸の内」の開催期間にあわせ、公益財団法人日本デザイン振興会の協力のもと、2025年3月7日から20日までGOOD DESIGN Marunouchi にて開催した展覧会。
複雑化する社会課題の解決や、社会全体にポジティブな変化をもたらすために、デザインにはこれまでにない新たな視点や手法が求められており、イノベーションやブレイクスルーを生み出すため、現在では多様なアプローチが模索され、試みられています。
本展覧会では、新たな資源や素材の発見、それらの特性を活かした製作プロセス、循環を意識した使い方、持続可能な社会を支える仕組み、さらにはコミュニティとの協働によって生まれた14のデザイン事例を紹介し、これらの実践の背景にある社会的・技術的要因にも目を向け、未来に向けてどのような可能性が広がっているのかを探りました。
空間設計においては、展覧会のテーマに基づき「意匠性と効率性の最適バランスによる、端材を生まないデザインアプローチ」を掲げました。空間や什器をつくる際、原材料を主部材と余剰材に分けて考えるのではなく、その境界を意図的に曖昧にすることで、意匠性と資源効率の両立を目指しています。この空間設計は、資源枯渇の一因でもある「端材」の在り方を見直すための、新たな手法と制作工程を探るリサーチプロジェクトとして位置づけています。
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