CLIENT 三菱ケミカル株式会社
PROJECT Symbiotic Material Dress

三菱ケミカルの研究所(Science & Innovation Center)には遅効性肥料の研究にも活用された、個性豊かな欅並木があります。研究所の象徴でありながら、リニューアルに伴い惜しまれつつ一部伐採された欅を生まれ変わらせるモニュメントを制作。3本の欅の木には、三菱ケミカルの異なる素材が、それぞれの特徴を生かしながら共生するように纏っています。
アクリルをリサイクルする過程で最後に残る美しい表情を持った残渣、3Dプリント素材として対象を柔らかく包み込むテファブロック、そして自然から着想を得て多彩な見え方を生み出す構造色フィルム。これらの組み合わせにより、同社の多様な取り組みを新たな視点から感じ取れるよう設計しました。また、表面の模様は、植物が様々な環境下で成長するプロセスに着目し、設置場所における日光や雨の流れをシミュレーションして導き出しています。三つの素材は屋外での耐候性の実験も兼ねており、研究者は毎日状態を確認することができます。さらに、モニュメントの設置に先立ち、研究員を対象としたアート制作のワークショップも開催。これは、アートという媒介を通して、自社の素材が持つ新たな可能性や視点に気づいてもらう試みを実施しました。

CREDIT
アーティスト 高橋 匠(博展)
プロダクトマネジメント 熊崎 耕平(博展)
プロデュース 楯 誠志郎(博展)
パラメトリックデザイン 嶋村 侃士(アーティストリー)
3Dプリント造形 岡 由雨子 , 中川 隆太(岡由雨子建築ディザイン)
造形 山田 親広 , 岡谷 侑紀(ラッキーワイド)
金物製作 宗像 三夫(ヒラミヤ)
写真 荒井 章(Nacása&Partners.Inc)
動画 こじまぽん助(SATURATION)