教育や地域の社会課題に対して「体験デザイン」を通じて向き合ってきた博展のクリエイティブ・コレクティブ「HAKUTEN | Studioコー」が手掛けた2つのプロジェクトが、「第20回 キッズデザイン賞」を受賞しました。

キッズデザイン賞とは
キッズデザイン賞は、「子ども自らが次の社会づくりに参画する」「子どもたちが感性や創造性豊かに育つ」「子どもたちが安全・安心に日々を暮らせる」「誰もが当事者として子育てに参加する」という目的を満たす、製品・サービス・空間・活動・研究の中から優れた作品を選び、広く社会に発信していくことを目的に2007年に創設されました。子ども用にデザインされたものはもちろん、大人・一般向けに開発されたものでも、子どもや子育てに配慮されたデザインであればすべてが対象です。

■受賞実績のご紹介

かえつ有明中・高等学校 ウェルネスセンター “NEST”

<受賞部門>

安全・安心向上部門/B-建築・空間(施設・施設用設備) B13.屋内空間(施設・空間)

<プロジェクト概要>

従来の保健室・相談室が持っていた「身体ケア」「心理ケア」「居場所」の機能を統合・刷新した、かえつ有明中・高等学校の新しい体験拠点。HAKUTEN | Studioコーは体験設計/空間デザイン/施工を担当し、「ヘルスケア」「カウンセリングケア」「ダイアローグ(対話)」を緩やかに繋ぐ構成を提案しました。空間の中央には対話の起点となる木製の島(プラットフォーム)を配置し、緩やかな傾斜と抑えた高さによって、生徒が心理的な深度や目的に合わせて自然に居場所を選べるよう設計。什器の天板には10種類を超える多様な樹種を採用し、手前は明るい色合い、奥へ向かうにつれ落ち着いた色調となるグラデーションを構成しました。木材は学校が立地する江東区・新木場を中心に仕入れ、生徒への「木育」や地域社会との新たな関係性にもつなげています。問題が深刻化する前の小さな違和感の段階で、誰もが気軽に立ち寄れるフラットな場をつくることで、学びの土台となる心身の健康を支え、生徒一人ひとりのウェルビーイングの実現を目指しています。

<各種関連情報>

・本プロジェクトの詳細はこちら
https://www.hakuten.co.jp/works/kaetsu_nest

・本プロジェクトのNEWSはこちら
従来の保健室を統合・刷新した新しい体験拠点『ウェルネスセンター(NEST)』が誕生。
https://www.hakuten.co.jp/news/post_16397


Ping-Pong Block Project

<受賞部門>

感性・創造性育成部門/F-コミュニケーション(子ども向け) F02.ものづくり・デザイン

<プロジェクト概要>

卓球ラケットの製造過程で生まれる「余材」を素材に、中学生とともに新たな価値を探索した産学連携の取り組みです。新渡戸文化学園、卓球用品総合メーカーのバタフライ(株式会社タマスのブランド)、博展の3者が連携し、余材を「無駄なもの」ではなく「新しい素材(Ping-Pong Block)」として捉え直した。出発点は、新渡戸文化学園の中学生ラボ「Action for Future」のメンバーが探究学習のなかでバタフライの製造拠点を訪問したこと。博展のクリエイティブチームは授業のファシリテーターとして参画し、素材を五感で観察するための共創キット「ディスカバリーキット」を開発しました。生徒たちは観察・対話・身体的な探索を通して200以上のアイデアを生み出し、その発見を2つの家具へと展開しました。余材をパズル状に構成した卓球テーブルは、競技性よりも打ち合う人どうしの「つながる」感覚を促し、街のような風景をつくるジオラマ型の家具は、鑑賞の対象ではなく参加や対話を誘発する媒介として機能しています。素材の循環にとどまらず、人と人との関係性の循環までを含めることで、サステナビリティの意味そのものを拡張する取り組みです。

<各種関連情報>

・本プロジェクトのNEWSはこちら
【博展×新渡戸文化学園×バタフライ】産学連携で中学生と“余材から未来をつくる”「Ping-pong Block Project」始動
https://www.hakuten.co.jp/news/post_12784

・本プロジェクトのレポートはこちら
【博展×新渡戸文化学園×バタフライ】“余材から未来をつくる”「Ping-pong Block Project」開催レポート
https://www.hakuten.co.jp/tex/blog/report_ping-pong-block-project


■企画・デザインチームについて

本2プロジェクトの企画・体験デザインは、博展のクリエイティブ・コレクティブ「HAKUTEN | Studioコー(スタジオコー)」が担当しています。同チームは、好奇心を育む共創型の体験デザイン『Kumoo』(かえつ有明中・高等学校)でも第19回キッズデザイン賞(2025年)を受賞しており、教育や地域を体験デザインで豊かに耕す活動を続けています。

※HAKUTEN | Studioコーについて:https://www.hakuten.co.jp/news/post_15379
※博展コレクティブについて:https://www.hakuten.co.jp/tex/blog/creative-collective

・今後の予定
最優秀賞・上位賞の発表:2026年9月中旬、表彰式:2026年10月2日(金)