CLIENT 野村不動産株式会社
PROJECT PROUD GALLERY GOTANDA

マンションのショールームは、内装や調度品までスタイリングされたモデルルームや模型や映像で魅力を伝える展示スペースで構成され、購買意欲を高める演出が目白押しの、さながらテーマパークだ。

エンターテイメントとしてはとても魅力的だが、わずか数年で建設/取り壊し、変更や改修工事を繰り返す。
その都度大量の労力を費やす方法が、果たしてこの時代にあっているのか。

そうした問題意識からクライアントと議論を重ね、
マンションのショールームという文化そのものを問い直す提案である。

竣工後にレイアウト変更や増改築が容易であること。
設計/施工/解体䛾流れが省エネルギーであること。
これらを達成するため、内装を仕上げすぎず、プレハブ構造䛿そ䛾ままに、軽やかなカーテンを纏った空間とした。
商談スペースの間仕切りは、柔らかなたためる壁となり、
セミナーやイベントといった用途に合わせたレイアウト変更や動線コントロールも自由自在である。
カーテン越しにうっすらと見えるプレハブ躯体の無骨さが、空間に不思議な印象をつくりつつも、
優雅で軽やかな PROUDらしい空間となった。

設計・監理:DOMINO ARCHITECTS
デザイン協働:川口周二(HAKUTEN)
カーテンデザイン:久米希実 (Studio Onder de Linde)
家具サブスクリプション:Fittingbox by inter.office
施工:株式会社彩都コーポレーション 
写真:Gottingham