CLIENT 株式会社博展
PROJECT HAKUTEN 京橋オフィス
VENUE 東京スクエアガーデン 20F

コミュニケーションデザインカンパニーとして人が集うオフィスにはどういった場が必要か。

様々な柔軟さが求められている時代、機能だけのオフィススペースではつまらない。つながりを強制するようなコミュニケーションスペースは何か壁を感じてしまう。社名と待合ベンチの並ぶエントランスも少し息苦しい。

仕事を通してみても、社会や街、クライアントやパートナー、チームの仲間、自分たちの歴史や製作物やそのアーカイブ。オフィスに関係する、つながる対象は単に人だけではなく多岐にわたります。

それぞれとのつながりを感じ、自分たちの近くに、ちょっと話したい。ちょっと休みたい。もっと集中したい。もっと見たい。働く延長線上に気の利いた等身大のスペースを配置しています。

エントランスには、常に時代や社会とのつながりを映し出す可変していくショーケースを。
執務スペースには、数歩でたどり着く街とチームとつながるコミュニケーションエリアを周囲に。
カフェスペースは、休息とイベントを兼ね合わせた街の広場のような多目的スペースとして。

各エリアには、同じ場を使うコミュニティの一員として社員が場の運営を行っていきコミュニケーションを誘発するエリアプログラムも設計されています。
それぞれをゆるやかに交差させ、働く場の選択で自然発生的に起きるコミュニケーションを自らで観察、新たなつながりを探求し実践していく場を目指しています。

また、設計においてオフィスでの「居抜き」にチャレンジしています。
原状回復工事前後の一番廃棄物が出る工程の中で残すものを決め、オフィスにおいてもはやレガシーともなっている標準化された床壁天井の設えを一部活かし、新しくつくりあげる場とのハイブリッドされたこれからのオフィスの姿を考えました。

ハード面、ソフト面、オフィス運用まで自らで全てをつくりあげ更新していく大きな実験の場ができあがりました。

CREDIT
クリエイティブディレクター 南 正一郎
ディレクター 三澤 幸由、中尾 友哉、高比良 大介、常岡 美奈
プランナー 福坂 済、真﨑 大輔、中里 洋介
デザイナー 堀田 純希、川口 周二、青山 高久、福山 駿太、藤原 慧茉、田村 真子