都内のものづくり企業の技術を応用し、新しいプロダクトと実験ブランドを開発

 博展に所属するクリエイティブディレクター / デザイナーの歌代 悟氏が、東京都が主催、公益財団法人日本デザイン振興会が企画・運営を行う「2021年度 東京ビジネスデザインアワード」にて、「特殊印刷加工技術を応用したプロダクトと実験ブランド開発」の提案で、最優秀賞を受賞しました。

〇受賞内容/最優秀賞
提案名:特殊印刷加工技術を応用したプロダクトと実験ブランド開発
提案者:歌代 悟(クリエイティブディレクター/デザイナー)
企業テーマ:広色域の印刷表現と立体的質感を表現する「印刷技術」
内容:特殊印刷加工技術の研究・発信ブランド「印刷加工実験室」
企業:株式会社新晃社(北区)
https://www.tokyo-design.ne.jp/archive/outline/2021/

株式会社新晃社による”広色域の印刷表現と立体的質感を表現する「印刷技術」”をテーマに、歌代氏は企業の持つ特殊印刷加工技術と、技術そのものの認知を拡大するビジネスプロジェクトを提案。特殊印刷加工技術の研究、開発、発信を目的としたブランド展開と、そのはじまりとなるプロダクトを試作。

▼受賞者コメント(クリエイティブディレクター/デザイナー 歌代 悟氏)
 試作の段階で20〜30種類のパターンを組み立てることになりましたが、この中の半分以上は取り組みの初期から一緒になってもの作りに取り組んできた現場の方々が自主的に作成し、提案してくれたものでした。現場主導の力が新晃社のもの作りの強さであり、良いもの作りの原点と感じた出来事でした。まずは「印刷加工実験室」プロジェクトの第一歩として、試作に取り組んできた折り紙「SAWARIGAMI」の実現に向けて進めていきたいと思います。

▼審査員のコメント
 デザイナーとテーマ企業の二人三脚で、難易度の高い提案を技術的にクリアした点をまずは高く評価したい。その上で、「印刷加工実験室」というブランドの概念を加えることで、創造的なカルチャーへの変革を視野に入れた厚みのある内容に昇華させている点が素晴らしい。提案からは、短い期間にもかかわらずデザイナーと企業が強い信頼関係を構築したことが伺えた。今後も息のあった取り組みの継続に期待したい。

2021年度東京ビジネスデザインアワード審査委員会
山田 遊  バイヤー 株式会社メソッド 代表取締役
石川俊祐  デザインイノベーション KESIKI INC. 共同創設者
宇南山加子  デザイナー/ディレクター 株式会社SyuRo 代表取締役
日髙一樹  特定訴訟代理人・弁理士/デザインストラテジスト 日高国際特許事務所 所長
小池美紀  PR &コミュニケーションディレクター 株式会社ハウ 代表取締役
坊垣佳奈  株式会社マクアケ 共同創業者/取締役

〇「東京ビジネスデザインアワード」とは

「東京ビジネスデザインアワード」は東京都が主催、公益財団法人日本デザイン振興会が企画・運営を行っており、東京都内の中小企業の持つ技術や素材等をテーマにデザイナーから新規用途開発とビジネス全体のデザイン提案を募集、両者をマッチングして製品・サービスの実現化を目指すコンペティションです。その後、企業と提案が選ばれたデザイナーは、一緒にアイデアの実現化に取り組む流れとなっています。

〇お問い合わせ
株式会社 博展 事業統括局 担当:林(はやし)
Mail: info-marketing@hakuten.co.jp