生活者のSDGsに対する認知度84.2%へ、昨年の58.1%から大きく伸長

 株式会社 博展は、主催する「サステナブル・ブランド国際会議 2022 横浜(以下、「SB2022横浜」)」内にて、生活者のSDGs(持続可能な開発目標)に対する企業ブランド調査『Japan Sustainable Brands Index(以下、「JSBI」)』のランキング結果を発表。第2回目となる今回は、調査対象企業を17業種から19業種、180社から300社に拡大し、速報版のレポート内でTOP100企業と19業種別のTOP5を公開いたしました。
 JSBIでは、企業のサステナビリティに対する活動を更に促進することを目的に、日本国内に展開する企業ブランド300社について、18歳-79歳の男女の15,000回答サンプルをもとに、企業の取り組みや商品、及びブランドのサステナブル価値を評価指数化いたしました。
 調査結果が詳細に記載されているレポート(速報版)はこちらからダウンロードください。
 https://www.sustainablebrands.jp/event/sb2022/JSBI2021-Report_Ver.1.0.pdf

<調査結果概要>
総合1位は「トヨタ自動車」、2位「良品計画(無印良品)」、3位「スターバックス」。
業種別傾向は、「薬品・医療用品」「エネルギー」「化粧品・トイレタリー」が高評価。

JSBI TOP30企業(SDGs貢献イメージ得点+SDGs評価得点)

 「トヨタ自動車(TOYOTA)」が111.41という評価で、2年連続で総合ランキング1位を獲得しました。2位は昨年同様「良品計画(無印良品)」、3位は昨年順位から大きくランクアップした「スターバックスジャパン(STARBUCKS)」という結果となりました。

※同得点の場合は、小数第3位を比較してランキングへ反映しています。
※31〜100位は後述。

■ JSBI : Japan Sustainable Brands Indexについて
 SDGsやサステナビリティ活動に対して、関心の高い生活者の視点を重視し、彼らのSDGsや各企業のサステナビリティ活動への認識が、実際の行動(購買や推奨など)にどのような影響を及ぼすのかを分析している点が、JSBIの特徴です。SDGsを認知している対象者の回答を重視するように調査結果は構成されています。

 なお、表記の円グラフは、JSBIにおける生活者のSDGsの認知度に関する調査結果です。昨年の58.1%から84.2%と大きくSDGsに対する認知度が向上しました。

■ 業種別の傾向
分析対象の300社を19の業種に分類し、各業種の特徴の分析をした結果です。

<評価の高い業種>

・「薬品・医療用品」
この業種の12社のうち1社を除き得点が100点以上となりました。また順位も10社が100位以内に入りました。業種内ギャップも7.34に抑えられ、この業種の企業の評価は総じて高いといえます。

・「エネルギー」
対象11社のうち8社の得点が100を超え、最高位は7位でした。最低位は187位でしたが、業種内ギャップは7.80であり、この業種は概ね評価が高いという結果が得られました。

■ 今後の展開について

 SDGsへの認知度は2018年1月には9.3%でしたが、今回の調査(2021年12月実施)では84.2%へと大きく拡大しました。
 今後もさらに企業のSDGs活動に対しての生活者の関心が高まり、それらが実際の行動(購買や推奨など)に影響を及ぼしていくことが予想されます。
 そのような生活者マインドの変化に対して、企業はよりSDGs・サステナビリティに配慮したマーケティングやコミュニケーション活動を重視する必要性があると考えられます。
 今後も調査手法を再考しながら、経年的に調査を続け、JSBIを有用な指標として確立することで、企業のサステナビリティに対する活動の促進に貢献してまいります。

※グラフ引用:2018年1月、2020年1月はサステナブル・ブランド ジャパンと(株)インテージの調査、2020年12月、2021年12月はサステナブル・ブランド ジャパンの調査。

【JSBI調査方法について】

・調査方法:インターネット調査
 ※回答者は、グループ分けされた6つの企業(対象企業社数計300社)について、それぞれ30問の設問に回答。
・調査対象者:18歳-79歳の男女
 ※スクリーニング調査で「対象企業を知らない」と回答した人を除外して本調査を実施。
・調査地域:全国47都道府県
・使用パネル:予め登録されたクローズドモニターによって構成されたパネル
・調査期間:2021年11月9日~12月11日
・回 収 数:15,000サンプル(1社あたりの回答者数は300サンプル)
・調査実施者:サステナブル・ブランド ジャパン(株式会社 博展)

■ JSBI 31~100位(SDGs貢献イメージ得点+SDGs評価得点)

※同得点の場合は、小数第3位を比較してランキングへ反映しています。

<19業種別 上位ランキング>

■ SDGs貢献イメージ得点 TOP30企業(SDGs貢献度を基準化し算出)
SDGsに貢献しているイメージがあるかを100点満点で評価。調査対象が「SDGsに貢献していそうだ」というイメージを持たれている企業が高い得点を得る傾向にあります。

※31〜100位は別紙レポート資料(速報版)を参照ください。

■ SDGs評価得点 TOP30企業(SDGs重要度×SDGs企業評価を基準化し算出)
SDGsの17の目標と企業が実際に行っているサステナビリティ活動とを照らし合わせて評価がなされており、サステナビリティに対する具体的な活動内容が認識されている企業が高い得点を得る傾向にあります。

※31〜100位は別紙レポート資料(速報版)を参照ください。

【調査プロジェクトチーム】
■調査実施者:サステナブル・ブランド ジャパン(株式会社 博展)
■監修:青木茂樹(駒澤大学経営学部教授・サステナブル・ブランド国際会議 アカデミックプロデューサー)
■調査設計:江戸克栄(県立広島大学大学院教授)
■調査設計補佐:落原大治(法政大学大学院院生)
■CSRアドバイザー:小山嚴也(関東学院大学学長)
■報告書作成:矢崎陽子(山梨学院大学非常勤講師)

■ サステナブル・ブランド国際会議とは
米国サステナブル・ライフ・メディア社(以下、「SLM 社」)が2006年から展開する国際会議で、12カ国で開催(2020 年度)され、参加者数はグローバルで1.3 万人を超える規模となっています。国内では株式会社 博展が米SLM 社と提携し、2017年3月に初開催し、2022年2月24日現在、第6回目の開催中です。

正式名称:サステナブル・ブランド国際会議 2022 横浜
URL:https://www.sustainablebrands.jp/event/sb2022
開催日:2022年2月24日(木)・25日(金) ※2日間
会場:パシフィコ横浜 ノース(神奈川県横浜市西区みなとみらい1-1-2)
テーマ:REGENERATION(リジェネレーション=再生)
参加者数:4,500名(予定)
主催:株式会社博展/Sustainable Life Media, Inc.
同日開催:第4回未来まちづくりフォーラム、第3回全国SDGs未来都市ブランド会議、SB’22ASIA-PACIFIC

▼ 本件に関するお問い合わせ先
<取材のご希望について>
株式会社 博展 経営企画部 担当:村松(むらまつ)
Mail:sb-press@hakuten.co.jp


<個々の企業の詳細調査結果について>
サステナブル・ブランド ジャパン Mail:info@sustainablebrands.jp

「SB 2022 YOKOHAMA」 特設サイト:https://www.sustainablebrands.jp/event/sb2022
「サステナブル・ブランド ジャパン」サイト:https://www.sustainablebrands.jp

※調査結果が詳細に記載されているレポート(速報版)はこちらからダウンロードください。
https://www.sustainablebrands.jp/event/sb2022/JSBI2021-Report_Ver.1.0.pdf