CLIENT ナビエース関東株式会社
PROJECT 群馬新社屋ショールーム

強化段ボール「ナビエース」を主軸に物流業界を牽引するナビエース株式会社が関東に新社屋を建設するに伴い、段ボールブランドの強みを最大限に引き出すショールームを設計しました。

ショールームは前半と後半で機能を二分し、前半を製品特性と想いを伝えるアトラクト機能とし、
後半を具体的な商談へと話を進めるための実製品展示を使ったアーカイブ機能として構成しました。
前半はナビエース素材の情報と物流への想いに共感を促しつつ、棚や壁面に実物の“ナビエース“を構造として取り入れることで、ナビエースが重量物の支えるほどの強度を持つ事実を視覚的に訴えかけます。
後半は水平垂直の空間構成で様々な形状の製品を美術品のように統一させ、情報と製品に視点を集める設計にしています。
このショールームは展示する“箱”の機能だけでなく、内装に構造体として“ナビエース“を取り入れることで、
空間そのものが展示物へと変化するショールームの新しい在り方を提示しました。

また、クライアントの性質を鑑み、あえて情報更新や操作性に懸念があるモニターやデジタル面を取り入れず、クライアントの利益を数字で表すインフォグラフィックを用いて誰でもクライアントへメリットを説明できる環境作りを行いました。

さらに、ナビエースを単なる商品として展示するのではなく、
空間を構成する構造のひとつとして捉え空間に落とし込むことで、
その強固さ、軽さを空間全体で直感的に汲み取ることを試みています。

CREDIT
プロデューサー 桜本洸、川口太希
デザイナー 山口真優
プランナー 矢島大
プロダクトマネジメント 右手祥也