CLIENT GINZA SIX
PROJECT GINZA SIX ROOFTOP ART PARK
VENUE GINZA SIX ガーデン(屋上庭園)

銀座の屋上に“吉野の森”が出現。
人と社会のコミュニケーションにココロ通わす体験をつくる博展は、DAIKEI MILLS(ダイケイ・ミルズ)が監修を手がけたGINZA SIXのアートパークの空間デザインと施工を担当しました。

年輪の幅が細かいことから狂いが出にくく、丈夫な吉野杉。美しさと強さを同時に兼ね備えた吉野杉が公園に広がります。公園にある吉野杉は全て背割りという乾燥による材料割れを防止・軽減させるための製材工法が施されています。昼はステップに腰掛け、夜はこの背割りを用いた光の演出で、昼には見えなかった幻想的な光が現れます。銀座の中心に突如現れた吉野の森と共にゆったりとした時間が過ごせる公園です。

吉野林業の「密植」と「こまめな間伐」からなる独自の育林方法はおおよそ500年前、室町時代から今もなお受け継がれており、丁寧な世話によって現れる美しい木目と丈夫さは、日本の伝統的な建築物や神社仏閣、茶室から家具、割り箸に至るまで、広く日本のものづくりを支えてきました。

公園のコンセプトは「時間」です。年輪の積み重ねの100年と吉野杉が持つ生命力を光の演出で表現します。吉野の林業技術は今ここではなく、100年後の未来を創造し、100年以上前に植えられた吉野杉が現在私たちの元に届く吉野杉を形成しています。年輪、背割、林業従事者ーそれぞれに刻まれた時間と思いが交錯し、訪れる人が「時間」を感じ取れる公園を目指しました。

演出テーマは「Time and Vitality(時間と生命力)」
500年以上にわたり受け継がれてきた吉野林業の知恵と技術が、現代の都市空間に新たな“森”を立ち上げます。日中は木のぬくもりに包まれ、夜には18:30から毎時00分/15分/30分/45分に行われるライトパフォーマンスによって、時を超えた命のリズムが屋上に広がります。今回のプロジェクトでは、中村圭佑氏率いる設計事務所 DAIKEI MILLSと協業し、空間デザインと施工をHAKUTENが担当、豊永林業と大谷木材の全面協力のもと、銀座の中心に突如現れた吉野の森を誕生させています。

都市の真ん中で“森”と出会い、“時間”を味わう。特別な空間を担当いたしました。

CREDIT
HAKUTEN CREDIT
プロデューサー 原 枝里佳 , 橋本 果菜
デザイナー 松井 渉 , 原 良輔
プロダクトマネジメント 北岡 花都 , 長谷川 皓一
制作 新宮 海生 , 本田 洋平
音響 森尾 拓斗
キービジュアル 松井 渉
PARTNER CREDIT
クライアント GINZA SIX
提携 DAIKEI MILLS
パートナー 豊永林業 , 大谷木材
照明演出 Tokyo Lighting Design LLC|Daisuke Yano , Shioka Ogawa , Masaki Hattori
写真 荒井 章(株式会社ナカサアンドパートナーズ)
動画 こじまぽん助