CLIENT アルプスアルパイン株式会社
PROJECT アルプスアルパイン仙台開発センター(古川)新R&D棟展示スペース

電子部品及び車載情報システムの製造販売を行う電気メーカー、アルプスアルパイン株式会社の仙台開発センター(古川)新R&D棟の建設に際し、1階展示スペースの空間設計、内装工事、デジタルコンテンツ制作、映像制作、グラフィック制作を担当しました。

当初、同社は、既存ショールームの物量展示はうまく機能しなかった事もあり、自社製品の見せ方に課題感を持っていらっしゃいました。
また、デジタルコンテンツを交え、最新技術や事例を体験できる展示スペースにしたいというご要望もありました。

博展は、展示空間をクライアントを誘引する場所ではなく、カジュアルなコミュニケーションを創出し、R&Dセンター及び企業そのものへの期待感を醸成する場と定義しました。
それはこの空間がエントランスの一角に位置するオープンスペースである事、当センターには特定の機能を有する場所が複数あり(共創の場としてのラボ、プレゼンテーション用のゲストルーム等)、展示スペースはゲストをツアー形式で迎える際に各部屋の中間地点に位置する事が背景にあったからです。

展示手法については、「デジタル」「使いやすさ」「更新性」をキーワードに展開しました。
クライアントの興味をひくきっかけづくりとして、同社の試作技術を体感できるデジタルコンテンツを導入し、製品は総合ラインナップを一堂に会するシンプルな構成としました。
更新性を担保するため、展示ツールには同社が持ち合わせていたカタログ本や営業ツールを利用しています。同社社員にとっては日頃から使い慣れているものばかりであるため、クライアントとのコミュニケーションをスムーズに展開できると好評で、工期終盤にはクライアントを招き入れ談笑する様子も見られました。
展示手法やグラフィックを一から作り上げる事よりも、使い慣れたツールを整えるというソリューションが、この場を持続的に活用してもらうためのアルプスアルパイン様の配慮に繋がったプロジェクトとなりました。

CREDIT
プロデューサー 相澤俊輔、三澤幸由
デザイナー 福山駿太、川口周二
プランナー 宮下耕輝
グラフィックデザイナー 倉科充
デジタルディレクション 金兌妍、藤本遼太郎、中川丘、吉原悠人
プロダクトマネジメント 野口和哉