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山本聖 制作ディレクター

博展の仕事の骨子をつくる
家具好きの制作ディレクター

PROFILE
2005年新卒入社。プロダクトマネジメント3課長。製作職として8年の経験を積み、制作ディレクター職へ。営業やクリエイティブのメンバーに並走しながら、プロジェクトを円滑に進めるためのディレクションを行っている。プライベートでは二児の父としての顔を持つ。趣味はデザイナーズ家具を収集すること。

あなたがつくっているものは?

ベストなアウトプットを実現する「過程」

営業が獲得し、デザイナーが考えたクリエイティブを引き継ぎ、実現していくための方法を考えるのが主な業務。プロジェクトの下地作りという裏方的なポジションではありますが、 目標を実現するためにアイデアを出し、議論していくのは楽しいですね。また、これまでに使ったことがない素材を使ったり、今まで経験したことのない造形物の制作に挑戦していくことにも面白みを感じていますし、実現した時は自信につながります。

昨年は戦車の搬出入を経験しました。1機につき45トンもの重量があり、公道は走れないし、イベント会場もそこまで重いものを置くことを想定した構造にはなっておらず苦労しました(笑)。それらの障壁を乗り越えて戦車が搬入された瞬間は興奮しましたね。一方でファッションコスメのイベントを担当したりと、仕事の振れ幅はとても大きいですが、その分チャレンジのしがいもあります。

仕事をする上で大事にしていることは?

最善つくすこと。

どんな仕事も、一人で完結することはできません。いい仕事をするためには社内外のパートナーとの関係性を築くことが必須です。人の間に立って、頼み、頼まれもする立場なので、信頼していただけるよう一つひとつの仕事で常に最善を尽くすようにしています。困った時に頼れる人が多い程心強いですし、助けてもらったら今度は自分たちがしっかりと恩を返す。その積み重ねです。

仕事における「調整」という言葉は地味な印象があるかもしれませんが、そこが自分のパフォーマンスの発揮どころ。相談を受けた際、「出来ません」ではなく「こうならできるよ」と提案していきたいですし、パートナー会社の方からも前向きな提案をしていただける関係性でありたいと思っています。

今、夢中になっていることは?

自宅のインテリアを充実させること。

大学時代から家具が好きでデザイナーズ家具を集めていました。きっかけはチャールズ・レイ・イムーズというデザイナーの「パントンチェア」という椅子を購入したこと。家具にはかなりお金と時間を使ってきましたね。とはいえ結婚して、子どもが生まれ、ライフスタイルも変わってきました。ご家庭がある家具好きの方はわかると思うのですが、好きな家具ばかりを置けないという葛藤があります。

8年前に自宅をリノベーションしたんです。大部分は施工業者に依頼しましたが、自分で作った部分もあります。仕事で自分がお世話になっている金物の会社の方から建具を購入したりと、仕事の経験を活かしながらインテリアを楽しんでいます(笑)。

あなたの10年後の姿は?

大規模なプロジェクトを実現できるチーム・環境づくり。

自分自身はもちろんですが、年次の若いメンバーも含めて誰もが大規模プロジェクトを動かせる企業にしていきたいです。他社が手掛けた仕事を拝見して「これをうちがやれていれば」という悔しい場面も、正直あります。こうした想いを繰り返さないよう、組織の規模を大きくし、技術を磨き、どんな仕事も受けていける環境をつくりたいですね。博展の仕事のクオリティについてはすごく自信があるので、このままプロジェクトを重ねていったら、その目標は確実に実現できると思っています。

社内のデザイナーチームはかなりいい仕事をしていますし、彼らの仕事に刺激を受けながら、より良いモノづくりを行っていきたいです。