STORY vol.1 日本製鉄

自動車業界向けマーケティングコンセプトの策定とその実行支援

日本を代表する鉄鋼メーカーであり、自動車業界における最大級のサプライヤーでもある日本製鉄。

同社の自動車事業におけるマーケティングコンセプト立案プロジェクトのオーダーを依頼いただきました。

環境分析やワークショップを経て、キークリエイティブの開発やプロモーション活動の展開など、日本製鉄の「次世代自動車づくり」のあり方を策定するコンサルティングを提供いたしました。

BACKGROUND 業界の大きな変化に立ち向かうためのマーケティングコンセプトの必要性

現代の自動車業界はEV(電気自動車)化の浸透や自動運転の発達など、大きな変革の波が到来しており、日本製鉄もその変化に立ち向かうため、自社の強みや提供価値を見つめ直す時期が訪れていました。

単なる素材のサプライヤーではなく、自動車メーカーと連携し、次世代の自動車をつくる総合力を発揮し、業界にアピールしていかなければなりません。その広報活動のためのマーケティングコンセプトが必要になっていました。

自動車業界の環境をリサーチ

自動車業界は大きな変化を迎えている

SOLUTION 部門横断型のプロジェクトメンバーによるコンセプト策定の推進

まずはインターネットによるリサーチや、社員・取引先へのインタビューなどの手法を用い、自動車業界の現状や日本製鉄の強み・課題などをリサーチ、再確認していきました。

そして、多岐に渡る部門から募った30名ほどのプロジェクトメンバーと共に、博展のファシリテーションの下でディスカッションを開催しました。リサーチの情報をもとに、ターゲット像や顧客ニーズを明確化し、日本製鉄はどのような価値を提供できるのか、どのような姿であるべきか、といったことを議論していきました。

フレームワークを活用し、網羅的、かつ議論の軸がぶれないように進行。また、要所で他社や他業界の事例や、過去の議論を振り返る資料を用い、深い議論を導いていきました。

7〜8時間にも及ぶワークショップを複数回実施し、「次世代自動車開発への総合力を発揮し、未来の車社会の創造に貢献する」ことを、マーケティングコンセプトとして定めました。

コンセプト策定プロジェクトのフローを提案

ワークショップを実施

OUTPUT マーケティングコンセプトの完成とクリエイティブへの発展

ワークショップで見えたマーケティングコンセプトをもとに、クリエイティブをつくっていきます。その軸となったのはタグラインです。議論で出てきた様々な言葉の中から、コンセプトを描くのにふさわしいキーワードを抽出し、「使命。クルマの未来を、デザインする。」というタグラインを策定しました。

これは、日本製鉄が主体的に新しいクルマ社会の構築に寄与することを宣言するもので、同社の自信と覚悟を表現しており、業界に対してだけではなく、同社内へ進むべき指針を示す役割も持ちました。

そこからクリエイティブは発展していき、ブランドのイメージを統一するビジュアルやコンセプトムービー、Webサイトなども制作。展示会などのイベントも一気通貫で支援し、日本製鉄の新たな想いをアピールしていきました。

展示会出展のブース

各種制作物など

RESULT 新しい企業イメージの実現

新しいマーケティングコンセプトの下ですべてのマーケティング活動を行っていくことで、「単なるサプライヤーではなく、自動車の開発から携われる企業」という指針を確立。結果的にイメージづくり、マーケティングや事業活動を統一することに成功しました。

さらに、活動の道筋が明確になったことで、以前よりも円滑に部門間連携を行えるようになるといった社内的な効果も現れました。

このSTORYのように、博展はクリエイティブの制作だけではなく、マーケティングやブランドのコンセプトを策定するフェーズからコンサルティングを行っていきます。

OUR CREDIT
日本製鉄株式会社
自動車業界向けマーケティングコンセプトの策定とその実行支援
  • Consulting, Creative Direction : Yuki Tanoue
  • Art Direction : Wataru Fukusaka
  • Copy Writing : Chihiro Okabayashi
  • Graphic Designer : Daisuke Takahashi(nodoinc.)
  • Movie Direction : Atsushi Furuta
  • Space Designer : Shogo Fukaya
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